暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica32とある片想いのお話〜Scrya's Love〜
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ない。だけど・・・。

「そんなの何かの間違いよ!」

「そうだよ、大隊の方がおかしいんだよ!」

そう言ってお2人を庇うセレネとエオスが「退いてください!」銃口をフィヨルツェンさんに向けたままで言い放った。

「セレネ、エオス。これはあなた達の為でもあります。あなた達が庇っている後ろの男2人はこれまでに詐欺、窃盗、脅迫、傷害・暴行、自殺関与といった罪を犯しています。しかも親の権力や財力で罪をもみ消すその所業、許すわけにはいかない」

フィヨルツェンさんが弓を構える。その瞬間、僕は「トゥディ先生、ギア先生。その手に握ってる物、捨ててください!」と怒鳴る。先生たちの手には銀色に輝く自動拳銃。デバイスなのか質量兵器なのかは判断できないけど、人を害する武器であるのは間違いない。

「「・・・今の、本当の話なんですか?」」

肩を震わせて俯き、弱々しい声でそう尋ねる2人に、「仕方がなかったんだ!」って答えるギア先生。トゥディ先生も「この世界でのし上がるためには、金や権力だけじゃ足りない! 実績が要るんだよ!」って叫ぶように答えた。

「だが君たちも楽しかっただろ!? 俺たちと遊べてさ! 高い服、高い料理、高い・・・!」

「どれもこれも普通の女なら喜んでさあッ! 2人も楽しいって言っていただろ!」

セレネとエオスの表情は窺い知れない。でもどんな顔をしているのかは判る。僕は握り拳を作って「なんだよそれ・・・!」そう言い捨てた。セレネとエオスを使い捨ての道具にされた。これまで僕は人に対して敵意も殺意も持ったことなかった。でもその初めてを今日、持った・・・。

「なんだよそれ! ふざけるなよ!」

「叫ぶなよ! 元はと言えばスクライア! お前にも原因はあるんだぞ!」

何をいきなり言い出すのかと思えば、「はあ・・・!?」わけの解からないことを。

「あんたが、エオスさんやセレネさんをフッたから、俺たちはチャンスだって思って交際を申し出たんだ」

「・・・・・・フッた? 僕が? セレネとエオスを?」

日本には、寝耳に水、と言う言葉があったのを思い出す。今の僕がまさにそれだ。フるどころか告白だってされたことないのに。それはまぁいろいろなスキンシップをされてきたけど、それは姉としての2人だったからで。セレネとエオスを見ても2人は顔を上げないから、真偽のほどはサッパリ・・・。

「俺たちとのデートの最中でも時々出てくるんだよ、あんたの名前が・・・!」

「俺たちは結構本気だったんだぜ? なのに、ユーノなら、ユーノがね、ユーノってば・・・。ユーノ、ユーノ、ユーノ! ふざけんなよ、フッたなら出てくんなよ!」

「そ、そういうあなた達は、罪を犯しておきながら免れている! 償いもしないあなた達に文句を言われる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ