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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica32とある片想いのお話〜Scrya's Love〜
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ない。だけど・・・。
「そんなの何かの間違いよ!」
「そうだよ、大隊の方がおかしいんだよ!」
そう言ってお2人を庇うセレネとエオスが「退いてください!」銃口をフィヨルツェンさんに向けたままで言い放った。
「セレネ、エオス。これはあなた達の為でもあります。あなた達が庇っている後ろの男2人はこれまでに詐欺、窃盗、脅迫、傷害・暴行、自殺関与といった罪を犯しています。しかも親の権力や財力で罪をもみ消すその所業、許すわけにはいかない」
フィヨルツェンさんが弓を構える。その瞬間、僕は「トゥディ先生、ギア先生。その手に握ってる物、捨ててください!」と怒鳴る。先生たちの手には銀色に輝く自動拳銃。デバイスなのか質量兵器なのかは判断できないけど、人を害する武器であるのは間違いない。
「「・・・今の、本当の話なんですか?」」
肩を震わせて俯き、弱々しい声でそう尋ねる2人に、「仕方がなかったんだ!」って答えるギア先生。トゥディ先生も「この世界でのし上がるためには、金や権力だけじゃ足りない! 実績が要るんだよ!」って叫ぶように答えた。
「だが君たちも楽しかっただろ!? 俺たちと遊べてさ! 高い服、高い料理、高い・・・!」
「どれもこれも普通の女なら喜んでさあッ! 2人も楽しいって言っていただろ!」
セレネとエオスの表情は窺い知れない。でもどんな顔をしているのかは判る。僕は握り拳を作って「なんだよそれ・・・!」そう言い捨てた。セレネとエオスを使い捨ての道具にされた。これまで僕は人に対して敵意も殺意も持ったことなかった。でもその初めてを今日、持った・・・。
「なんだよそれ! ふざけるなよ!」
「叫ぶなよ! 元はと言えばスクライア! お前にも原因はあるんだぞ!」
何をいきなり言い出すのかと思えば、「はあ・・・!?」わけの解からないことを。
「あんたが、エオスさんやセレネさんをフッたから、俺たちはチャンスだって思って交際を申し出たんだ」
「・・・・・・フッた? 僕が? セレネとエオスを?」
日本には、寝耳に水、と言う言葉があったのを思い出す。今の僕がまさにそれだ。フるどころか告白だってされたことないのに。それはまぁいろいろなスキンシップをされてきたけど、それは姉としての2人だったからで。セレネとエオスを見ても2人は顔を上げないから、真偽のほどはサッパリ・・・。
「俺たちとのデートの最中でも時々出てくるんだよ、あんたの名前が・・・!」
「俺たちは結構本気だったんだぜ? なのに、ユーノなら、ユーノがね、ユーノってば・・・。ユーノ、ユーノ、ユーノ! ふざけんなよ、フッたなら出てくんなよ!」
「そ、そういうあなた達は、罪を犯しておきながら免れている! 償いもしないあなた達に文句を言われる
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