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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica32とある片想いのお話〜Scrya's Love〜
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入り口は・・・!」
エントランス前のロータリーには仮面持ちが1人。ホテルから逃げ出した利用客や従業員たちを一箇所に集めて監視している彼が、自動ドアを開けてくれた女性仮面持ちに「お疲れ様です、同志ヴィスタ!」と敬礼。
(じゃあこの人が残りのターゲットを断罪するヴィスタ・・・)
ヴィスタと言うコードネーム(さすがに本名なわけがない。それにしても、どこの世界の言語だろう)で呼ばれた女性は小さく頷くだけで応えた。ヴィスタは地下駐車場とは別の方角へと向かって歩き出したから、挨拶をした仮面持ちもそちらに目を向けた。今なら見られない。彼らを横目に僕は地下駐車場へ向かう。
『ユーノ! アレクさん達が・・・!』
『ユーノを置いて先に逃げるって!』
セレネとエオスからそんな念話が入ってすぐ、ブォン!と地下駐車場の入り口から1台の車が飛び出してきた。運転席に座っているのはギア先生で、助手席にはトゥディ先生。後部座席にはセレネとエオスが乗っていた。
「セレネ! エオス!」
追い駆けようとしたところで、ガガガとエンストを起こして停車した。焦っている所為だと思うけど、それにしては焦りすぎなような。僕は変身魔法を解除して、車へと近付く。
「ギア先生! 待ってください! エントランス前ロータリーに、従業員や他の利用客が集まっています! 彼らは断罪のターゲットではないので、そこに居れば安全です! そっちで事が終わるまで待ちましょう!」
「ダメだ!」
「僕たちはこのままホテルから離れる!」
鬼気迫る形相で怒鳴ったトゥディ先生とギア先生に、僕とセレネとエオスはビクッと肩を跳ねさせる。何かがおかしい。2人は何かを隠している。そう考えると嫌な考えが湧き上がってきた。信じたくはない。けどまさかという考えももう・・・払拭できない。
「セレネ、エオス! 車から降りて!」
「「え、どうして・・・!?」」
「くそ、動け!」
「早くしろ!」
「いいから降りるんだ!」
後部座席のドアを開けようとしたんだけど、それより早く車が急発進したから「待て!」と走って追い駆けるんだけど、車に人が敵うわけもなく。くそ、と悪態を吐いていると・・・
「ヴィスタ・・・!?」
いつの間にか居たあの女性仮面持ちが車の前に立ちはだかった。車は急ブレーキを掛けながらハンドルを切った影響で後輪が滑って、車体の横っ腹がヴィスタと相対した。ヴィスタがサッと右腕を振り上げたかと思えば、キン!と金属音が鳴って、車が前と後ろとで真っ二つに断ち切られた。
「セレネ、エオス!」
2人が乗っている後部は、ヴィスタがガシッと両手で捕まえることで問題なく停車したけど、トゥディ先生とギア先生の乗っている前部は、後輪の支えがなくなった車
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