第二話:茜色のサイヤ人
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いでネ!
何故か下の2つを強めに口にするネロ。
チラッとエルザの方を見れば涙目。シニタクナッタ…。
「…以上です」
「ネロお兄ちゃん…明日から教会からいなくなるってこと…?」
「えぇ!?そうなの!!?」
「もう遊べないの…?」
「いや、また来たら遊ぶから!もう遊ばないわけじゃないからね!?」
「じゃあ…いつ帰ってきてくれるの…?」
エルザの質問にいつの間にか眠そうにウトウトしていた子供たちの一部は目を覚まし、凝視するようにネロを見るが彼はたちまちすぐに答える。
しかし、エルザからの猛攻撃は止まず。
それに対してネロはウッと喉から思い浮かんでいた言葉を飲み込む。
いや、一応こうなること分かっていたが…それでもこういう場面になると予想に反してしまうのは人間として当たり前のこと。
緊張の状態のまま予想通りに動くという行為は難しい。
だから、ネロは思ったことをそのまま口にすることにした。
「帰ってくる、というより遊びに来るんだろうな」
「そんな…」
それは、ここは帰ってくる場所じゃないと言うようなネロにシスターは悲しげな目になり、神父は静かにネロを見つめる。
子供たちはよく分かってない様子だが、エルザは父母として慕っている二人の様子を見て不安が強くなる。
一緒にいる時間はまだ1週間、しかし子供にとって長い時間であり、幼いエルザにとって”本当の兄”のように慕っていた人が居なくなるというのは、辛いことに変わりない。
兄は…ネロは寂しくないのか?同じ気持ちじゃないのか?と不安になるのを止まらない。
「もう―――「けど」―――?」
「けど、約束する。絶対に来るって…なんだって、オレもこの教会が好きだから」
「――――」
その笑顔は、あのときの――――
神父はネロくん、と続けて彼に伝える。
さっきの言葉は間違ってますよ、と。
「約束はちゃんと守ってもらいますが…ネロくん、”訪ねてくる”という行為は間違ってますよ」
「…神父さん」
なんとなく、ネロは言いたいことがわかった。
「”この教会に帰ってくる”――――この言葉のほうが正しい」
微笑みながらそう口にする神父は、茜色の髪を手を置いて愛しにその少年の頭を撫でる。
シスターもネロに優しげに笑みを浮かべ、その人の言う通りです、と言う。
「ここは、貴方の帰ってくる場所でもありますから」
シスターの隣に居た子供たちは未だに状況をわかりきってない、まだ3歳の子供たちであるが…そんな彼らだからこそ素直な言葉を口にすることができる。
「また帰ってきてね」
「お兄ちゃんとあそぶの、楽しい
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