暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第10話:New-type Airport
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、ただ面倒な障害物でしかないのだ。

いくら破壊しても沸いて来るメカニロイドに辟易してきたゼロはバスターを元に戻すとエネルギーを纏わせた拳を握り締め、全力を込めて地面を殴りつける。

「アースクラッシュ!!」

一瞬のうちに地面には亀裂が走り、砕けた岩片がメカニロイドを巻き込んで宙へと舞った。

その直後の衝撃波で機体はバラバラに裂け、小さな鉄片となり地へ振り注ぐ。

「…………」

ゼロは周囲を見回すが、この辺りにはもうメカニロイドは残ってはいないようだ。

先へ進もうとしたらあるレプリロイドが視界に入った。

「貴様…VAVAか…!!ここで何をしている!?」

元特A級ハンターにしてハンター時代からイレギュラースレスレの存在であり、今や正真正銘のイレギュラーとなったレプリロイドがいた。

「ほう、ゼロ。お前が此処に来たのか…てっきりエックスが来ると思っていたが、これは想定外だったな」

VAVAとしてもここでゼロと会うのは予想していなかったのだろう。

声には幾分かの驚きが混じっていた。

「丁度いい、ここで貴様を処分してやる」

ここでVAVAと会うのはゼロとしても予想外だったが、好都合でもある。

何せVAVAはそこらのイレギュラーよりも何をしてくるのか分からない相手で下手をしたらシグマよりも恐ろしい相手だ。

これからの戦いの不安要素は消しておくべきだとゼロは判断し、VAVAにバスターを向けた。

「ふん、やれるものならやってみろ。逆にぶっ潰してやる…と言いたいが…」

「?」

VAVAはゼロを無視して壁のパネルを弄ると武器庫の扉が開いて漆黒のライドアーマーが飛び出してきた。

「生憎、俺は此処に置いてあった自分の愛機を取りに来ただけなんでな。悪いがお前と遊んでいる暇はない」

愛機と聞いてゼロはライドアーマーを凝視する。

確かにそのライドアーマーはVAVAがハンター時代に愛用していたVAVA専用にチューンアップされたカスタム機だ。

これを駆るVAVAは他の追随を許さない操縦技術によってイレギュラーを殲滅してきた。

「ゼロ、お前も楽しみに取っておいてやる。精々奮闘し、強くなることだ。俺の渇きを癒すくらいにな」

そう言ってVAVAはライドアーマーに乗り込み、バーニアを噴かしてこの場を去った。

「奴め…一体何を考えて……ん?」

VAVAのライドアーマーが置かれていた武器庫の奥にカプセルのようなものを発見し、ゼロは警戒しながらカプセルに歩み寄る。

近付くと起動し、エックスとルインに力を貸す白衣の老人のホログラムが映し出された。

「…っ」

映し出されたのは優しげな老人だった。

懐かしい…どこかで会ったことのあるよ
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