暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第8話:Abandoned Missile Base
[1/6]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
ナウマンダーを下したエックスとルインが選んだ次の攻略するエリアはペンギーゴのいる南極にしたのだが。

「エイリア、どうかな?」

「後少しでフットパーツのプログラムのバックアップが終わるわ…」

エックスはメンテナンスルームのメンテナンスベッドでエイリアにフットパーツのプログラムのバックアップをしてもらっている。

ナウマンダーを倒してハンターベースに帰還してエイリアから労いの言葉を受けたのだが、エイリアの興味がエックスの変化したフットパーツに注がれ、解析や今後のためにプログラムデータのバックアップをしてもらっているのだ。

「…出来たわ…ありがとうエックス」

フットパーツのバックアップデータが入ったデータファイルを懐にしまってエックスに礼を言う。

「いや、大丈夫だよ……出来ることならそのバックアップデータが使われる事がなければいいんだけど」

「そうね、でも万が一のためよ」

「分かってる…それじゃあ行こうルイン。早くこんな戦いは終わらせてしまわなければ」

「うん」

そしてメンテナンスルームを後にして、ペンギーゴのいる南極に向かった。

「映像で見たことがあるけど、本物はやはり違うな」

「わあ、綺麗…」

周囲を見渡しながら呟くエックスの隣で降り続ける雪を見つめながらルインは目を輝かせながら呟いた。

エックスも思わず苦笑してしまうが、シティ・アーベルを離れたことがないルインがそう思うのも無理はないと思ったし、エックスもこの白銀の世界の美しさに見惚れていた。

しかし、この世界は普通の人間が生きていくには厳しすぎる場所のためにレプリロイドである彼らだからこそ景色を楽しめる余裕がある。

「行こう。ペンギーゴを止めなければ…」

「あのペンギン君ね…」

雪原の皇帝 アイシー・ペンギーゴ

その異名通り吹雪や氷を使った攻撃方法を得意とし、その小さい体で任務がこなせるように思考回路は柔軟に作られているらしいが、それが周囲にはひねくれ者と思われる原因となっている。

パワーと巨体ばかりを誇るナウマンダーとは犬猿の仲だった。

エックスとルインはペンギーゴの戦いを間近で見たことがあるからペンギーゴの実力は知っている。

身軽な上に極低温のアイスショットが非常に厄介な相手で、こういう寒冷地では無類の強さを発揮する。

「ペンギーゴはどうしてシグマに荷担したんだろうか…勤勉だった彼が…」

「元々ペンギーゴはここでの生活に飽きていたからね。シグマに荷担すれば、ここから出られるというのもあるだろうし、自分の力を認めてくれたシグマを慕ってもいたから…」

「………」

確かにペンギーゴはシグマを慕っていたが、だからと言ってこのようなことなど許されるはずがな
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ