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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第7話:Prototype Weapons Plant
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のだ。申し訳ない』

「い、いえ…私は別に今の状態でも満足してますから」

『だが…君の中に眠る力を引き出すことは出来る』

「え?」

ライト『このカプセルに入ることで、君の力を引き出せる。君には複数のアーマーを換装することであらゆる局面に対応出来る力がある。このカプセルで引き出せるのは1つだけじゃが…どうする?』

エックスは老人とルインを交互に見遣り、その言葉にしばらく考えたルインは頷いた。

「お願いします。」

『分かった。では、まずエックス…カプセルに入りなさい』

一瞬の動揺の後にエックスは足を踏み出してカプセルの中に入ると、エネルギーが充填されていくと同時に温かいものに抱かれるような感覚が体中に満ちてゆく。

自分の足を見ると何時も見ていた青のフットパーツではなく、カプセルで見たものと同じになっていた。

今までとは格段に違う出力であるにも関わらずに以前から自分のもののように違和感が無い。

「次は私だね…お願いします」

今度はルインがカプセルの中に入るとエックス同様にエネルギーが充填されていくと同時に温かいものに抱かれるような感覚が体中に満ちてゆく。

形状が変わっていくアーマーは今までの朱を基調としたアーマーではなく緑を基調としたアーマーである。

ルイン・HXアーマー

頭部と背部に巨大なバーニアを持ち、ダブルセイバーを装備した高い機動力を誇る形態。

まるで最初からこの姿だったのかと思うくらいにアーマーの情報が電子頭脳にデータがインプットされていく。

「これが、私の中に眠っていた力なの…?」

全身から満ち溢れんばかりのエネルギーにルインは拳を握り締めると、隣にいるエックスに向き直る。

「行こうエックス」

「ああ」

ルインは頭部と背部のバーニアを展開し、エアダッシュとホバーを駆使し、エックスはフットパーツによって会得したダッシュで一気に中枢に向かう。

強化された機動力で進んでいくエックス達は徐々に中枢部へと近付いていき、奥に行けば行くほど温度は高くなっていく。

現在の温度は人間には立ち入ることの出来ない場所であり、エックスとルインは中枢一歩手前に到達した。

「いよいよだね」

「ああ」

奥へと進むと中枢部には発電所を統括するコンピューターが設置されており、そこにはこの施設を占拠したナウマン象型レプリロイドであり、元特A級ハンターのバーニン・ナウマンダーがいた。

「ふん、どうしてシグマめ…お前みたいなB級やこんな小娘の相手をしろなどと…」

「シグマはイレギュラーだ。そしてお前も…!!」

「確かにシグマはおかしな奴だ。エックス…お前がレプリロイドの未来だとか言ってな」

「…………」

「ふは
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