猫娘と神野区異変編
NO.093 出久の個性の真価
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命救助に適した個性の使用にずっと出久の光景を撮影していたリポーター達は、
『ご覧ください! 緑谷出久さんのもとへと次々と負傷者が運ばれてきて、まるで奇跡のような個性を駆使して死傷者になりえる人の傷すらもすぐさまに治していきます! 当初の絶望的な状況からもしかしたら被害者の数はかなり減るかもしれません!』
そこにシンリンカムイがオール・フォー・ワンとの戦いで負傷したベストジーニストやMt.レディ、インゲニウム、ギャングオルカなどを連れてきた。
「頼む……。彼らを癒してくれ」
「はい!」
そして出久はすぐさまに四人を癒していく。
四人の中で一番オール・フォー・ワンにやられた傷が深かったベストジーニストも傷が治ったのを自覚したのか目を覚まして、
「む……。私は確かあの元凶に腹を深く抉られたはずだが……」
「あれ? 傷が……」
「これは……暖かいな」
「ここは……。緑谷さん!? そうか、また君に助けられてしまったんだね……」
と、次々と目を覚ましていくヒーロー達。
そんな、驚愕の光景にオールマイトはある意味合格点を出しながらも、ふと指を撮影しているリポーターの方へと向ける。
それに気づいたのか撮影されるオールマイト。
オールマイトはただ一言。
「次は、君だ……」
と、もうワン・フォー・オールの力は残されていないからもう『平和の象徴』として活動はできないが、それでもいまだ見ない犯罪者への警鐘の言葉を言った。
それによって、さらに歓喜の声を上げる人々。
出久は負傷者の傷を癒しながらも、その光景を横目で見ていたために、
「(オールマイト……もう、出し切ってしまったんですね……)」
と、深い悲しみを感じていた。
…………そして、最後にそんな出久の活躍する姿を遠目で見ていた爆豪達は、
「もう、この場では我々は必要なさそうだな」
「そうだな。緑谷もこのまま個性の使用が終了したらそのまま直で警察に連れてかれると思うからな……」
「でも、デクちゃん……大丈夫かな」
「きっと大丈夫ですわ。次に会う時には私達も今までと変わらずに接しましょう」
「だな。それが一番緑谷にとっては嬉しいだろうしな」
と、もうこの場では自分達には何もできないと口々に言っている中で、
「(出久……できれば一言くらい言ってからいけや、クソが……)」
と、一種の疎外感を爆豪は味わっていた。
このままでは出久に置いてかれてしまうばかりだ。
俺も、もっと出久の事を背負えるように力を付けないといけない……と爆豪は奮起していた。
そしてそのまま爆豪達は解散するためにそれぞれの自宅へと戻っていったのであった。
出久はというと、しばらくして落ち着いた時にそのことに気づいて後でみん
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