猫娘と神野区異変編
NO.092 残り火のワン・フォー・オール
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れも最後のようだね! 力が入っていないぞ!」
「そりゃ……腰が入っていないからな!!」
オール・フォー・ワンの拳をいなしたオールマイトは、再度右腕に力を込めて振り切って丸腰のオール・フォー・ワン向かって今度こそ最後の拳を振りぬこうとしていた。
「おおおおおおおおおおおッ!!」
―――さらばだ、オール・フォー・ワン!……そして、さらばだ、ワン・フォー・オール!
「ユナイテッド・ステイツ・オブ・スマッシュッッッッ!!!!」
渾身の叫びとともにオールマイトの拳がオール・フォー・ワンに突き刺さって、そしてついにはオール・フォー・ワンは倒れ伏したまま沈黙したのであった。
まだある意識の中で、
「(僕は……ぼくは……ボクは………………、誰なんだろうなぁ……もう、なにもかも分からなくて、どうでもいいなぁ……)」
ついに自身の事すら記憶から抜け落ちてしまって完全にオール・フォー・ワンと呼ばれた男は自我を失った。
それとは対照的に、オールマイトは震える腕を天に掲げながらおそらく最後になるであろうマッスルフォームになって勝利のスタンディングをした。
オールマイトの勝利に賑わう中で、出久はその光景を無言で見ながら、
「―――……行かなきゃ……」
「えっ……?」
出久はオールマイト達がいるであろう現場の方へと走り出していってしまった。
一同はそれで「緑谷!?」「デクちゃん!」と叫びながらも出久の後を追っていくのだった。
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