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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第4話:THE DAY OF Σ U
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答えたくないのならば、エックスとゼロを破壊する。それでも答えたくないのならば電子頭脳を引きずり出し、お前のデータを見るだけだ」
冷徹な言葉にルインは唇を噛み締める。
ルインの前世の記憶は殆ど残っていないが、それでもこれだけは覚えていた。
エックスとゼロを守るために彼女は口を開いた。
「私は……私は…かつて…人間でした…」
「人間…だと?」
ある程度の予想はしていたが、ルインが人間であったというのは予想外だったらしい。
その言葉にシグマの表情に驚きの色が見える。
「昔の私に何かあったのかは殆ど思い出せない…でも、かつての私は確かに人間でした…人間としての肉体を無くして今ここに…」
シグマはあまりに荒唐無稽な言葉に虚偽ではないかと疑ったが、同時に納得もした。
ルインはレプリロイドよりも人間に近いどころか人間そのものだ。
思考も行動パターンも人間のそれで、もしルインが元人間ならばと考えればすんなりと納得出来た。
「つまりお前は真の意味で人間の心と機械の身体が1つとなった存在ということか…お前が元人間とはさしもの私も驚いたぞルイン。」
「………」
唇を噛み締め、俯くルインに興味を無くしたかのようにシグマはこの場を去ろうとする。
「ルイン…私が間違っているというのなら……私の元まで来い。止めてみせろ、エックスとゼロと共にな」
「シグマ…」
「その身でどこまで出来るかを見極めてやろう。人間の心と機械の体を持つお前に何が出来るか、この私に見せてみろ。」
「あなたはケイン博士を悲しませたいんですか?あなたのお兄さんを喪ったケイン博士にまた喪う悲しさ与えるつもりなんですか?」
「兄…アルファか…あの時は理解出来なかったが、今なら分かる。アルファは生みの親であるDr.ケインを殺し、自由となることで己の存在を確固たるものにしたかったのだろう」
そう言うと転送装置の光がシグマの視界を埋めていく。
エックス、ゼロ、ルイン、VAVAの4人の戦士と人類に反旗を翻したレプリロイド達。
全ての者達の手筈は滞りなく完了し、後はもう始めるだけだ。
レプリロイドの理想境を創るために。
シグマが転送されたのを見届けたルインは深く息を吐いて、ゼロに歩み寄る。
「ゼロ…大丈夫…?」
「ああ…すまん。不覚を取った…」
「いいよ。相手がシグマじゃあ分が悪すぎるよ…早くエックスをハンターベースに連れていかないと…」
「…ああ」
腹部に風穴が空いたエックスをゼロと共に支え、ミサイル基地を後にする。
しばらくしてハンターベースに何とか辿り着いた3人はメンテナンスルームでメンテナンスを受ける。
「ルイン…」
「何…?」
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