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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第4話:THE DAY OF Σ U
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とゼロが向かっていたはずだ。
それなのに何故ミサイルが発射されたのか?
目的地に到着したルインはチェバルを停めるとミサイル基地の中に入っていく。
バスターを構えながらしばらく探し回ってようやく辿り着いた場所は低く唸る装置の稼働音と微かな粉塵が舞う薄暗い室内。
動かないエックスとゼロ…そして室内のコントロールシステムのコンソールの前には、静かに立つ自分の上司。
「…シグマ隊長。あなたはエックスとゼロに何をしたんですか?」
バスターをシグマに向けながら、ルインは怒りに満ちた声音で尋ねた。
シグマにとってルインはエックス、ゼロに続いて戦いの始まりを告げる為の客人でもあった。
彼女で3人目…最後の招待客である。
「ふむ、少しばかり遅かったようだな…街は壊滅しているか?ルイン」
「……シグマ隊長、ええ…あなたがミサイルを撃ったせいで…街は酷い状態ですよ」
「ふっ…そうか」
笑みを浮かべるシグマに苛立つが、ルインは何とか怒りを抑えてバスターをセイバーに切り替えると、セイバーのチャージをしながらシグマに狙いを定める。
「……今はあなたに聞きたいことが山程あります。ミサイル発射以外にも犯人グループの殺害、メカニロイドの暴走やVAVAの脱走の手引きもあなたの仕業ですね?」
「ほう?何故分かる?」
「犯人の戦闘力。それから高出力のビームサーベル持ちとなれば犯人は限られてきます。しかもどれも急所を一撃…そんなことが出来るのはあなたくらいですよ」
「ほう?流石はルインと言うべきか…最近はエックスの補佐ばかりしているから腕が落ちたのではないかと危惧していたが、その様子では、安心できる。」
「常日頃にトレーニングしているのでご心配なく…隊長、あなたの目的はなんですか?人類に反旗を翻し、レプリロイドの理想境でも創ろうとでも?」
「そうだな、それも私の目的の一部ではあるが…“我々”の為だと言うのが一番近いだろう」
「…?」
「ルインよ…お前はこの現状をどう思っている?」
「現状?何の現状ですか?イレギュラー化したとは言え、曲がりなりにも偉大な科学者であるケイン博士の最高傑作なら少しはマシな質問をされたらどうなんですか?」
吐き捨てるように挑発するが、しかしこの程度の挑発に乗るような相手ではないことはシグマの部下であったルインにも分かっている。
エネルギーのチャージを終えたことを確認するとセイバーを構えるルイン。
「ふむ…記憶を持たないお前にこの世界の現状が分からないのも無理はないかもしれんな。ルインよ…現在戦闘で戦うのは人間ではなく我々だ。戦場に人間がいたとしても僅かな、一握りの技術者だけだ。事実、イレギュラーハンター関係者の人間の犠牲は少ない。人
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