暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第3話:THE DAY OF Σ
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隊員に尋ねるが、隊員の表情は渋い。

「駄目ですね、恐らくデータは全て持ち出された後でしょう」

「かなりの手練だな」

ゼロは犯人達を殺したレプリロイドの戦闘力を冷静に分析すると、シグマが此方に来た。

「状況は?」

「ハッ!!仲間割れですかね?メカニロイド暴走事件のすぐ後にやられたようです」

「ふむ。ゼロ、ルイン。どう思う?」

隊員からの報告を聞いたシグマは犯人達の状態を見ていたゼロとルインに尋ねる。

「さあ、ですがどちらにせよやったのは相当の戦闘能力を持った奴でしょう。全て急所を一撃です」

「後、高出力のビームサーベルのような物で斬り裂かれたようですね。おまけに情報漏洩を恐れてかメモリーチップまで抜き取る辺り、徹底してます」

犯人達の体にはまるでバターを切ったように滑らかな切り口があり、僅かなぶれもない綺麗な切断面からは、使い手の相当の腕が窺える。

「うむ」

シグマは何故かチラリとエックスを見遣るとそのまま外に向かい、外に出たシグマは待機していたイーグリードに声をかけた。

建物内の状況と犯人のことを伝えるとイーグリードは頷き、自身の部隊を見遣る。

「仲間割れを起こした犯人の残りがハッキングデータを持って逃走中だ。イーグリード隊は周辺の捜索を開始!!」

【はい!!】

「ペンギーゴ隊は別地区の捜索クワ!!行くぞ!!」

【はい!!】

イーグリード隊とペンギーゴ隊が犯人の捜索を開始する中、1人残されたシグマは無表情のまま、ただ静かに立っている…。
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