暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第3話:THE DAY OF Σ
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
エックスの問いを肯定すると今度はゼロとペンギーゴが尋ねる。

「ちょっと待てよ。メカニロイドの警戒プログラムは…」

「そう簡単にハッキングされるような防壁ではないはずだクワ」

「はい、犯人はこちらの警戒体制に精通している可能性があります」

「で?犯人はどこから操作を?」

イーグリードは犯人の所在を尋ねる。

オペレーターがここに自分達を召集させたと言うことは犯人の居場所か手掛かりを掴んだのだろう。

「いくつもの衛星を経由してカモフラージュしていましたが…発信源はここ…シティ・アーベル東16番地区」

スクリーンに映し出された発信源はハンターベースからあまり離れてはいない場所だ。

「すぐ近くか…ふざけやがって…!!」

「“灯台もと暗し”…だね」

「シグマ隊長にこの事は?」

犯人の居場所がハンターベースからあまり離れていない場所であることに驚く者と憤る者がいたが、エックスは隊長であるシグマがこの事を知っているのかと尋ねる。

「連絡済みです。エックス、ルイン、ゼロのチームはこのブリーフィング終了後、偵察に向かうようにとの指示です。」

「「「了解!!」」」

そしてエックス達は発信源であるシティ・アーベル東16番地区に着いたが、あまりの静けさに表情を歪める。

「ここが発信源なの?そのわりには…」

「ああ、静か過ぎないか?」

「行ってみるか、エックス、ルイン。」

あまりの静けさにエックスとルインが訝しむが、このままここにいても何も分からないと判断したゼロは取り敢えず犯人がいるらしい建物に向かうことにした。

「うん」

「そうだね」

エックスとルインも同意し、3人は建物の壁を蹴るとあっという間に屋上付近の入口に向かう。

これが壁蹴りである。

特A級ハンターでも数える程しか扱える者が存在しない技術で特別な装備だけでなく絶妙なバランス感覚が要求される技術であり、これを扱えるレプリロイドは空戦型程ではないにしろ幅広い行動範囲を得られるのだ。

そして内部を見ると、そこには無惨な姿となった犯人であろうレプリロイド達が倒れ伏していた。

その光景にエックス達は愕然となるが、直ぐにハンターベースに連絡を入れた。

しばらくしてハンターベースから出動した調査隊が到着し、周囲の調査を開始した。

それまではルインとゼロが犯人達の状態を見ていたが、全員手遅れの上に手掛かりになりそうな物もないようだ。

犯人達の動力炉やメモリーチップを調べていたルインとゼロが首を横に振る。

動力炉は完全停止、メモリーチップは抜き取られていてデータを見ることも出来ない。

「…どうだ?」

エックスが何か他に手掛かりはないかと端末を調べている
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ