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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第3話:THE DAY OF Σ
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ばエックスは強いって…』
『…あいつは力の出し惜しみでもしていたのか…?』
『違うよ?エックスは優しすぎる…無意識の優しさがエックスの能力に制限を課してるんだよ』
『無能なB級ハンターだと思っていたが…脳筋野郎とは言え特A級に勝てるくらいの力があるようだな』
この時からVAVAのエックスの評価は無能から僅かだけ上がった。
…途中から思考が逸れたが、VAVAはルインに視線を戻す。
「災難だけど、仲間殺しは重罪。極刑は免れないよね普通は」
「だろうな」
「けど君はこんなところで消えるような奴じゃないよね?運だけで特A級になった奴とは違うでしょ?」
「当たり前だ。俺を誰だと思ってやがる。無能なペンギン(ペンギーゴ)や豚(ナウマンダー)と一緒にするな。俺はVAVA、最強のレプリロイドだ。」
「それを聞けて安心したよ。もし今度会えたらまたピアノ聞かせてよ」
そう言い、VAVAに手錠を再びかけるとルインは留置場を後にした。
そしてハンターベースのトレーニングルームではゼロが今回の事件をシミュレーションで再現していた。
ゼロがバスターの照準をメカニロイドのメインジェネレーターに合わせる。
そして放たれた一撃はメインジェネレーターではなく、隊員の右肩に直撃した。
「っ!!」
訓練が終了し、溜め息と共にゼロはバスターに変形させたバスターを元に戻す。
95%
それが今回の訓練の成功率。
「チッ、5%をミスっちまったか…」
近接戦闘用の武装を持たない射撃型のレプリロイドであることを考えれば充分過ぎるが、やはりゼロとしてはパーフェクトを狙いたいものだ。
「95%か。大したもんじゃないかゼロ」
ゼロの訓練が終わるのを見計らってイーグリードがスコアを見ながら声をかけてきた。
「イーグリードか…お前、ミサイル基地の守備任務はどうしたんだ?」
「自動警報装置が完成したんで、守備隊は縮小されたよ。今日からはまた通常のハンター業務さ」
「そっか…」
「で、早速メカニロイドの暴走事件で召集だ。行こうぜ。ゼロ」
トレーニングルームを後にし、ブリーフィングルームに向かうゼロとイーグリード。
そしてブリーフィングルームには既にエックスとルイン達がおり、オペレーターからある事実が伝えられた。
「解体中のビルで起きたメカニロイドの暴走ですが、コントロール系が何者かに乗っ取られていたと判明しました」
「え?」
「中には誰も乗っていなかった…つまり遠隔操作されていた?」
オペレーターの言葉にルインは目を見開き、エックスはメカニロイドには誰も搭乗してなかったことを思い出し、オペレーターに尋ねる。
「そうです」
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