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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第3話:THE DAY OF Σ
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ルインの言葉にVAVAは舌打ちすると手錠が外され、差し入れのオイルを口に含んだ。
「災難だったね〜。イレギュラー討伐中に割り込んできた隊員をぶち抜いて牢屋に直行なんて」
「フン…」
思えば彼女とは初めて会った時からかなり変な奴だと思っていた。
イレギュラーハンターになりたての頃から自分に普通に話し掛けて来たからだ。
『えっと、君がVAVA先輩?』
『何だお前は?』
後で聞けば自分の思考回路が異常だという話は既に知っていたらしいが、それを聞いてなお話し掛けて来たのだ。
『私はルイン。最近イレギュラーハンターになったばかりの新人なんだ。よろしく』
『そうか、だったらすぐに消えろ』
『用はないんだけど…』
聞いていない。
彼女は見た目とは裏腹にどんな暴言も左から右へと聞き流す図太さを併せ持っていた。
エックス同様に甘いが、実力は申し分ないため、ストレス発散の模擬戦をする程度の関係にはなっていた。
『VAVA』
『何だ?』
ルインと知り合ってから数ヶ月後の何時も通りの模擬戦の最中であった。
『エックスが問題児のフレイム・スタッガーと決闘するんだってさ』
『決闘だと?』
『何でも、スタッガーのイジメが原因らしいけどね。』
『あの甘ちゃんハンターでは瞬殺されるのがオチだろうよ』
エックスのハンターとしての評価は一部を除いて基本的に誰から見ても低い。
余程の奇跡が起きない限り相手にならないだろう。
『それはどうかな?』
『何だと?』
『VAVAは知らないかもしれないけどエックスはその気になれば強いよ…スタッガーなんてメじゃないくらいにね』
『あの悩んでばかりいる甘ちゃんハンターにそんな力があるとは思えんがな』
『まあまあ、論より証拠だよ。2人の決闘を見てみなよ』
ルインがモニターを指差し、VAVAは半信半疑でモニターを見つめる。
そしてゼロが決闘の立会人となり、エックスとスタッガーの決闘が始まった。
2人が同時に動き出し、スタッガーが繰り出した拳をエックスは最低限の動きで回避するとチャージを終えているバスターの銃口をスタッガーの顎に突き付けた。
このままエックスがバスターの引き金を引けば間違いなくスタッガーの頭部が消し飛ぶ。
それを見たゼロがエックスの勝利を宣言し、スタッガーは反抗するも誰の目から見てもスタッガーの敗北は一目瞭然である。
普段の任務で目にするエックスの動きとはまるで違う。
『どういうことだ…?』
先程のエックスの動きはとてもB級とは思えない物で、間違いなくエースと呼ばれる者の中でも一握りの者しか為し得ない動きだ。
『言ったでしょ?本気になれ
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