暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第3話:THE DAY OF Σ
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要因の研究など、高齢でありながら精力的に活動している。

しかしゼロの髪を勝手に三つ編みにしたり、エックスに青汁風味のオイルを飲ませたり、ルインを幽霊のフリをして脅かしたり等、他にも他にもetc.…。

まあ、ケインもルイン達からしっかりと報復は受けているらしいが、博士の悪戯を目撃してしまっている大半のハンターは、尊敬こそはしていても“元気溌剌のお茶目なお爺ちゃん”といった印象が抜けないらしい。

「はい、ケイン博士。イレギュラーによる犯罪は増加傾向にあり、大型メカニロイドの暴走も数件発生しております。」

「…エックスはどうしておる?」

エックスのことを尋ねられたシグマは疑問を抱きながらも口を開いた。

「状況分析、戦闘能力。共に極めて高いレベルにあります。が…時に悩み、判断を遅らせるところがあります」

「悩むか…正しくそれこそがエックス最大の特性なのじゃ。シグマよ、お前は悩むことがないじゃろう?わしはかつてある研究所跡の地下に封印されていたエックスを見つけだし、その設計思想を流用し、お前達レプリロイドを生み出した。レプリロイドは人間のように考え、行動出来る。じゃが、深く悩むレプリロイドは例外を除けばエックスだけじゃ」

例外…エックス以外に深く悩むレプリロイドは前世が人間だったルイン。

そして今、新しく創設された軍隊にいる100年前の伝説のロボットを元にして造られた兄妹レプリロイドの片割れだろうか。

「わしは、エックス達の深く悩むことがレプリロイドの新たな可能性であると思っておる」

「悩むことが新たな可能性?欠陥ではなく?」

「普通のロボットならそうじゃろうな。じゃが、エックスは深く悩み、ロボット三原則にも縛られない新たな答えを出すことが出来る。わしにもエックスの可能性が希望となるかそうでないのかは分からん。わしはこれからもエックスを見守っていこうと思っておる。この命が続く限りな」

「…………」

こうしてシグマとケインの密会は終わりを告げ、そしてほぼ同時刻にハンターベースの留置場にルインが訪れていた。

そこではVAVAが手錠を填められ、留置されている。

「やあ、VAVA。」

「何の用だ?シグマに命令されて俺を直々に処分しに来たのか?」

「まさか、ただ私は差し入れを持ってきただけだよ」

ルインがハンターベースの購買の紙袋から出したのは何時も自分が常飲しているオイルであった。

「お前は馬鹿か?こんなザマで飲めるか」

「うん、だから飲んでる間だけ手錠は外すよ」

「何?正気かお前は?手錠を外した瞬間にお前を殺すかもしれないんだぜ?」

「武装を没収されて丸腰の君と武装持ちの特A級ハンターの私。どっちに分があると思う?」

「チッ…」

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