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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第2話:ロックマンX
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「だってエックス、戦いが嫌いなんでしょう?なら、どうしてかなって…」

ルインの問いにエックスは少し沈黙したが、ゆっくりと口を開く。

「……ハンター試験はケイン博士に勧められたんだ。でも結果は散々で腕をバスターを切り替えることすら出来なかった。」

「え?な、何で?」

バスターの切り替えすら試験の時には出来なかったことにルインは目を見開く。

「怖かったんだ。誰かを撃つのが、殺してしまうのが…試験の結果もあってハンターの件は流れそうになったんだけど、ある事件が起きたんだ」

「事件?」

「うん、ケイン博士が一番最初に作ったレプリロイド…俺にとっては兄のような存在だったアルファが修理の時にイレギュラー化して、生みの親であるケイン博士を殺そうとした」

「え…嘘…」

エックスを元にした全てのレプリロイドのプロトタイプと言うべき存在のイレギュラー化にルインは目を見開く。

「本当だよ、彼が突然イレギュラー化した理由は今でも良く分からない。アルファに聞いてもケイン博士を殺して自由になるとしか言ってくれなかったし…そしてケイン博士を殺そうと襲い掛かってきたアルファを…俺が処分した。試験の時は切り替えることすら出来なかったバスターで…」

「エックス…」

「」アルファの件で俺は本格的にイレギュラーハンターとして活動することを決意した。平和のために、せめて目の前の人を守れるように」

「そうだったんだ…その、エックス…ごめんね。辛いことを思い出させて」

エックスの辛い過去を思い出させてしまうようなことをしてしまったルインは申し訳なさそうに謝罪した。

「良いんだよ、悪気があった訳でもないし」

「でも、本当に辛かっただろうね…エックスにとってはお兄さんみたいな人だったんでしょ?そんな人が突然イレギュラー化して…」

悲しげに言うルインにエックスは微笑みながら口を開いた。

「ありがとう、ルイン。みんなアルファは旧式だからイレギュラー化したとしか思ってくれなかったのに…」

「いや、寧ろ最初のレプリロイドだからプロテクトとかは他のより特別製にしてるんじゃないの?私達からしても全然他人事じゃないのに…」

エックスはそれを聞いてハッとなる。

確かにそうだ、ケインは自身が造ったレプリロイドやマシンには深い愛着を持つが、最高傑作であり、若い頃の自身をモデルとしたシグマと初めて造ったアルファには深い愛情を抱いている。

そんな彼が簡単にイレギュラー化するようなプロテクトをするだろうか?

アルファのイレギュラー化はそんな旧式だとかそんな単純な物ではないのではないのだろうか?

エックスの中で深い疑問として残った。

因みに食堂は閉まっており、夕食を食べ損ねたと気
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