暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第1話:イレギュラーハンター・ルイン
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はどういうわけか、レプリロイドの始祖であるエックスと同じくらいにレプリロイドとは思えないくらいに人間臭さを感じる。

戦闘力は高いが、一部のハンター同様にブラックボックスの塊であるために体調不良時はナノマシンを粉薬にしたようなワクチンを摂取しなければならない。

しかしそのワクチンは調合の都合上でとても苦く、苦い物が大嫌いな彼女が最初の体調不良で飲んだ時に沈んでしまい、それ以来は飲ませようとすれば逃げ出そうとするし、幽霊という非科学的な物も怖がるなどレプリロイドとは思えないくらい人間らしい。

「(わしにはアルファやシグマのような息子はいたが娘はいなかったからのう…もしわしが娘を造っていれば……娘がいればこんな感じだったかもしれんのう……)」

「博士?」

自分を見つめながら急に黙ってしまったケインにルインが不思議そうに見つめる。

「ん?ああ、すまんのう。お前さんはこれから特A級のハンターとしてわしの息子であるシグマが率いておる第17精鋭部隊に配属される。大変かもしれんが、シグマと先輩達と共に頑張るんじゃぞ」

「はい、博士!!」

ケインの言葉にルインは力強く頷き、そして翌日の早朝にルインはケインの言葉通りに第17精鋭部隊へと配属され、隊長であるシグマの元に向かっていた。

「(うぅ…シグマ隊長に会うのか…やっぱり緊張するなあ…)」

緊張しながらもこれから自分の上司となるシグマの部屋に向かうルイン。

そしてシグマの部屋の前に立つと、深呼吸を1回して声をかける。

「シグマ隊長。本日をもって第17精鋭部隊に配属されることになったルインです」

「うむ、入れ」

「失礼します」

部屋から低く重厚な声が聞こえ、失礼のないように部屋の中に入るとシグマがルインを見下ろしていた。

「ルインだったな。お前の成績はDr.ケインから聞いている。しかしだからと言って特別扱いはせん。今日から我が部隊の一員として頑張ってくれたまえ」

「は、はい…」

シグマの威圧感にルインは少々気圧されながらも、何とか返事をすると扉の方から声が聞こえた。

「お呼びですかシグマ隊長。エックスです」

「!!?」

「来たか…入れ」

扉が開くとそこには蒼いアーマーを身に纏うレプリロイド…全てのレプリロイドの始祖であるエックスが立っていた。

「(うわあ…本物だ…本物のエックスだ…)」

最早、前世の記憶があまり残っていないために理由は分からないが、本物のエックスを間近で見た感動を抑え切れず、少し体を震わせてしまう。

しかしそれにシグマもエックスも気付くことはなったのが幸いであった。

「ルインが部隊に慣れるまでの世話はエックス、お前に任せる。頼んだぞ」

シグマは自分が慣れ
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