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カルディア侯爵の挑戦状
侯爵の気持ち

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〔あー。バレたー。〕
自分の机に向かって本を広げ、文字を読むにも全く内容が入ってこない。どうしてバレたのかもきっとルーティアが手を回したのだろう。どうしてこうも好きにさせてくれないのか…。そう思った時ふとカルディア侯爵に押し倒されたことを思い出した。その瞬間に顔から湯気が出るほど恥ずかしくなる。夜にあんなことをしておいてこれが恥ずかしいだなんて言えない…!握られた手首、口の中にはまだカルディア侯爵の体温が残っている。
〔暖かかった…。〕
カルディア侯爵の体温は高い。それに当てられるかのように体が火照ってきて意識が遠のくのだ。
〔5日後の約束…守れるかしら。〕
そっと触れられた口に手を当てる。
〔あんなに怒った表情初めて見た。〕
もっと私を楽しませてくれないかしら。もっと私のことを考えてくれるかしら。期待と不安を抱いて5日後まで何を言うかまとめることにした。
〜*〜
俺はなぜこんなにも起こっているのだろう。彼女が一人で抱え込んでいるのは知っている。でも、あんな細い腕で誰よりも透明感のある白い肌。ルーティアやルーシェよりも細かったし白かった。少し付いている筋肉とやわからな頬。他の人からは感じないオーラがあった。今すぐ会いたい。抱きしめたい。そんな思いを抱え5日が過ぎた。
(新王女に呼ばれた。急ぎ通すように。)
城の門番に伝える。門番には招待状と身分証を提示しなければ通してくれない。
(新女王に御目通りを。)
3人の部屋の前にいる侍女に話を通す。
『お待ちください。』
扉を押していく侍女
『お嬢様~!!!』
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