なんくるないさ士郎くん!
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『ランサー。こっちは最短二日、最長三日で片付ける。お前なら速攻で救援を片付けて戻って来るって信じるぞ。片付けてすぐ戻ってこい』
『……は。やれやれ、そう言われたんじゃ期待に応えない訳にはいかねぇな。だが実際、そう簡単にはいかないと思うがね』
『最大限支援はさせる。具体的には五時間置きに量産型ラムレイ号に見せ筋の投影宝具を搭載させて爆撃支援をする。要所で活用してくれ』
『君って割と自分には容赦ないよね……』
『世界のために戦えるんだから喜んで投影爆弾師になってくれるよ彼ならきっと多分絶対』
真面目な話、誰一人楽は出来ない。待機させるオルタも、決戦戦力として火力を担うのだから、最悪こちらとネロの方を行ったり来たりしなければならなくなる可能性もある。ネロの負担を考えれば、余りサーヴァントを抱え込ませる訳にはいかないが――
『ランサー。この際だから競争しようか』
『あ?』
『俺がここを片付けてネロの救援に駆けつけるか。ランサーがネロを助けて人理定礎を復元してこっちに戻ってくるか。どちらが早いか賭けよう。もし俺が早かったら、ランサーはルーン量産要員になって貰って次の特異点はお留守番な』
『面白ぇ。ならオレが早かったら、マスターの事でも吐いて貰おうかね。カルデアに来る前のマスターが何してたか、興味があるからな』
『え、なに? 聞こえなーい』
『おい』
そうなったら令呪でなかった事に……出来ないか。うーん。
『あ、それ私も気になります』
『マシュ?』
『ならボクに任せてくれ。士郎くんの記憶を映像化してカルデアで上映してあげよう』
『ロマニぃ……プライバシーの侵害はいけませんよ……』
『編集するから大丈夫だって』
『ノンフィクションなのが問題なんだっつの』
サーヴァントなら夢に視る事もあるんだから別に要らんだろと思う。
俺は嘆息し、意見を募ってみた。
『で、ここまででこうしたい、ああしたらいいみたいな意見はあるか?』
『オレはねぇ。槍は捧げてる。好きに使え』
『私もありません。先輩なら大丈夫だと思います。……思います』
『ボクもないかな。まあ何かあれば軌道修正がてらフォローはするけどね』
『お前ら……』
丸投げってどういうことなの……。特に魔術王様、その叡知で助けてくれてもいいだろ……。
その思いが通じたのか、ロマニは苦笑しているような声で言った。
『大丈夫、なんやかんや上手くいかせる事に関して言えば、君は無能な王ソロモンよりずっと上さ。君なら出来る、そう信じてるからボクも気楽にいける』
『……フォローはちゃんとしろよ』
『勿論。大まかな流れは理解してる。大船に乗ったつもりでガンガンいきなよ?』
そこで加速していた意識が現実の時間に戻ってくる。
何食わぬ顔
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