暁 〜小説投稿サイト〜
武装神姫 〜心と心の最前線(Front Line)〜
第一章 『ユウナ』
第6話 出会い 1組目
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「華・・・、この娘・・・、気に入った。」
「そう、良かったわね。新しいお友達ね。」
咲は頬を赤らめた。照れているのに加えてとても嬉しそうである。
「羽ちゃん・・・、名前・・・」 「はい!『結奈』と申します!」
「華・・・、結奈・・・、連れて帰って。」 「「えぇっ!?」」
さすがの結奈でもこの展開には驚きを隠せなかったらしい。嬉しそうに見て取れるのはさて置き、なぜ驚かれたのかわからない様子の咲はキョトンとしながらこちらを見てくる。
「咲・・・、結奈さんはそちらの方の神姫だと思うのですが。」
「そう・・・、なの・・・?」
問いかけてくる咲に向かって困惑しながらも肯定を示す私と結奈・・・。
「じゃあ・・・、ダメ・・・?」
お、おかしい。ここまで天然な娘にもなり得るのだろうか。神姫がどれほど人間に近しいのかわかったようでわからない・・・。
「それなら・・・、華・・・、SNP。 神姫ネット・・・、する。」
「そうですね、咲がそんなに気に入ったのなら。えっと、構いませんか?」
慌ててSNPを取り出す。まさかまだまだ新人である自分がF1チャンピオンの人と知り合いになるとは思いもしなかった。ゲンさんといい、華さんといい、縁には恵まれているようだ。
「ところでこの会場に来ているということは、貴方、F3の出場者ですね?」
縦にゆっくりと頷く。今日までの頑張りをきちんと形あるものにしたい。そういった思いが今の私を満たしている。ふと結奈と目が合う。お互いの意思を、意気込みを感じ取り無言のまま頷き合う。結奈も今日までのバトルで成長できたと実感している。先程まで咲に腕を組まれて困惑(嬉しそうに)していたが、熱意の感じ取れる真剣な眼差しを私に送ってきた。
「・・・見たい!」
少しだけ咲の声が大きくなった。
「残念ですが咲、それはできません。午後には用事があると言っていたでしょう?
はっ!? そうです! 用事が!」
「がっかり・・・。」
「咲さん、私たちはバトルを初めてまだ2ヶ月です。とてもお見せできるようなものではありません・・・。」
「違う・・・、結奈・・・、強い・・・、大丈夫。」 「咲さん///」
見ただけで強さが分かるというのだろうか。先程までの天然っぷりからは予想できないほどはっきりとした意思が伝わってくる声だった。結奈もまさかの人から励まされて嬉しいようだ。咲から頭をなでられるたびに人間で言う表情筋がまるで溶けていくかのように幸せに満ち満ちた顔になっていく。普段がしっかりものであるがゆえに、ここまで砕けた表情を見せるのが珍しい。そういえば、先ほど鉢合わせたときから少し急いでいるようにも思えたが華
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