暁 〜小説投稿サイト〜
武装神姫 〜心と心の最前線(Front Line)〜
第一章 『ユウナ』
第6話 出会い 1組目
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のような顔をしていたのが一変、かつてこれほどまでに歓喜に溢れている顔を見たことがあるだろうか、いや、無い。一体何がそれほどまで彼女の心境を変えているのか気になり、横を見てみるとそこには・・・
「あら、見つかってしまいました。上手く撒いたと思えたのですが・・・。」
「正面・・・、突破・・・、する?」
「あ、あの・・・。もしかして『華』さんと、『咲』さんですか?」
「うん・・・、そうだよ・・・。」
私だけがこの流れについていけてない雰囲気を結奈が感じ取ったのか、
「もう! 何をぼさっとしているのですか!マスター! この方は現F1チャンピオンの華さん、そしてその神姫、テンペスタの咲さんです!」
テンペスタとは、新天使型MMSアーンヴァルMk.2のリペイント版の神姫の呼称である。通常のアーンヴァルMk.2はオールベルンと同じく白色を基調としているのに対しリペイント版であるテンペスタは黒色がメイン、機体の所々に紫色が使われている。優しいイメージから一変し、リペイントされたことでミステリアスな雰囲気を持っているのが特徴・・・らしい。後日受けた彼女からの授業を要約すればだいたいそんな感じだろう。あまりにも長い説明、もとい、授業だったのだ。
「暫定でチャンピオンになっているだけでして、それほどまでの実力があるわけではないのですよ。 ・・・と、こんな場合ではありませんでした。先を急がなくては、参りますよ!咲・・・」
「あなた・・・、オールベルン型・・・、ね?」
「はっ、はい!」
2人は既にマスターのもとにおらず、廊下に並ぶデスクの上で新たな世界が広がっていた。やたらと結奈のテンションが高い。試合を見たいのもそうだろうがご本人に会いたい方がメインだったのではないだろうか・・・。
「はぁ・・・。こうなるともう止められませんね。あっすみません、先ほどそちらの娘からご紹介に預かりました、華と申します。」
マスター同士も会釈を交わす。華さんからはどことなく大和撫子な雰囲気が伝わってくる。だが、おしとやかさだけではなく少しだけピリピリとしたプレッシャーも感じ取れる気がする。謙遜はしていたもののF1チャンピオンであることに間違いはない。これが王者の風格というものだろうか。
「ふぅーん・・・。」 「え、えっと///」
咲は結奈の周りをぐるっと歩きながら観察していた。
「あなた・・・、羽・・・、は?」
「えっ? 羽ってこれのことですか?」
武装セットの中から胸部に装着するアクセサリーパーツを取り出す。
「そう・・・、これ・・・、ふふっ///」
上機嫌のように見て取れる咲は、ずっとそのパーツをなでている。突然のことながらではあるが微笑ましい光景だ。
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