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人徳?いいえモフ徳です。
三十五匹目
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、ボーデンとティアが残された。

「で、ティアって言ったか?」

「はい」

「シラヌイに何かしてみろ。コアごと火山にぶちこむからな」

「貴女こそご主人様をキズモノにしてみろ骨まで溶かすぞ」

「それが素か?」

「ご主人様の素でもありますが」

「へぇー…。なるほどそういう意味か…。ま、シラヌイにはちょうどいいお目付け役だな」

ボーデンとティアがシラヌイの話をしていると、シラヌイがクーコを連れて戻って来た。

「へー…本当に人形のスライムなんて居るのね」

クーコがぎゅっとシラヌイの腕を掴む。

「宜しく、スライムさん。私はクーコ」

「初めまして王女殿下。そこまでしなくてもご主人様をとったりしないのでご安心を」

「ちっちがうわよぉっ!」

「?」

はてなマークを浮かべるシラヌイ。

「ティア。僕とクーちゃんはそんなんじゃないよ。それに僕じゃクーちゃんの夫にはなれないかなー。もっと相応しい人が居ると思うよ」

「シラヌイー。いっとくけど貴族連中全員お前狙ってるからぜー。痴女には気を付けろよー?」

「何ソレこわい…」

事実、シラヌイの身分は王族ではないが王族よりも価値がある。

「まー。姫様達が見張ってるし大丈夫だろうけどな」

クーコがぎゅっとシラヌイの腕を抱く力を強める。

「シラヌイは私のよ!」

「それ絶対にシャクティと同じニュアンスじゃん…やっぱり僕はペット枠…はぁ…」













「ねぇ、シラヌイ。シャクティって、だぁれ?」

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