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許されない罪、救われる心
95部分:第九話 全てを壊されその四
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「うちもよ」
 霜月もなのだという。
「お父さんの会社にもお母さんのパート先にもあいつが来てよ」
「それでなのね」
「うん、それで」
「うちの姉貴の大学とか妹の中学校にも来たんだよ」
 長月もだった。
「それでいじめの話してよ。姉貴と妹が」
「どうなったの?」
「それで」
「学校で友達いなくなったとかいじめられたりとかしてるんだよ」
「それでなのよね」
「家族も私達を」
「ああ、そうだよ」
 まさにであった。三人は如月と同じ目に遭っていた。

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