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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
しっと
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うだな」

リヴェリアは先日の食人花戦での戦闘と、今の戦闘を合わせて評価していた。

必ず一対少数を心がけ、囲まれないよう留意してベルが動く。

そして一撃で確実に魔石に傷を入れ、モンスターを灰にする。

「ベル。器用だね」

「そうだな。だが中層以降ではあのやり方はだめだ。集中力が持たん」

「ベルなら、直ぐに中層も越えそうだね」

「笑い飛ばせんのがなぁ」

話している合間に、ベルが全てのモンスターを片付けた。

「よかったぞベル」

「ありがとうございます! リヴェリアさん!」

リヴェリアがぽふぽふとベルを撫でる。

「んぅ…」

リリは普段は見せないベルの一面に驚いていた。

「リリルカ」

「はい!」

「君の手際もとても良かったぞ」

「こ、光栄です」

ふにゃっと笑うベル。

(たしかにあんなに甘えた姿を見たら親子と勘違いしてしまいますね)

ベルは尻尾があったらちぎれるほど振っているような様子だ。

(むぅ…。何か面白くありませんね…)

「ベル様。早く行かないと夜になってしまいますよ?」

「ふぇ? あ、うん…」

しゅん…、とした様子のベル。

(なんですかこの罪悪感は!? 私がわるいんですか!?)

「……ベル、兎みたい」

アイズの一言が、一同の意見だった。













同日 黄昏の館

「あ、モビー…さん」

「ぬぉあぁっ!? アイズさん!?」

モビーは唐突にアイズに声をかけられ驚いた。

「ベルと、ベートさんの事なんだけど…」

「え? あ、あぁ…なんだそっちか…」

「?」

疚しい事でいっぱいのモビーは問われた事が自分に関係ない事と知り、安堵した。

「それで? 何を聞きたいのお姫様?」

「うん。ベートさんがベルを抱き枕にしてたって言ってたけど、抱き枕って、なに?」

「あー…その話ですか…うん…そのぉ…」

「?」

「えーと、あれですよ、ベルってモフモフしてて抱いて寝ると気持ちいいらしいですよ、はい」

「ベルと一緒に寝るの?」

そこでモビーはニヤリと笑った。

「ああ、でもベルは恥ずかしがると思うので、当て身で気絶させてからやるといいですよ」

「ん。わかった」

スタスタと歩いていくアイズ。

気になったモビーはその後をつける。

モビーが角からそっと顔を出す。

ちょうどベルとアイズがすれ違う所だった。

すれ違う一瞬。

アイズの神速の手刀がベルの首を打った。

倒れるベル。

ソレを支えるアイズ。

アイズはベルを横抱きにすると、そのまま何事も無かったかのよ
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