しっと
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僕これからダンジョンに……」
「私も行く」
「へぁ!?」
「ベルが心配。だからついていく」
アイズはベルを抱き抱えると、自分の部屋に連れていった。
「ベルは上層にしか行かないから、剣とポーションだけでいいはず」
ベルがアイズの部屋を見た感想は、殺風景だなぁ…、というものだった。
アイズが開けたクローゼットに申し訳程度の服が吊るされている。
小さな布に関してはベルは眼を背けた。
「これでよし」
アイズは剣帯とポーチだけをつけていた。
「ベル。準備して。下で待ってる」
「はっはい!」
ベルが自分の部屋に走り、ワンピースの上から鎧を着ける。
アイズの三倍ほどの時間で用意が終わる。
最後に腰の後ろのホルスターにバルグレンを、サイドの剣帯にアリファールを納める。
ベルが降りると、アイズとリヴェリアが待っていた。
「ベル。朝から災難だったな」
「いえ」
「これからアイズとダンジョンに行くのだろう? 私も行こう」
「リヴェリアさんもですか?」
「うむ…。まぁ、アイズが無茶しないよう監視という面もある」
「?」
「それに、お前がどれくらいの実力か見るいい機会だと思ってな」
「はぁなるほど…」
三人が黄昏の館から出て、バベルへ歩く。
美女、美少女、美幼女の組み合わせは目立つらしく、注目が集まっていた。
そしてバベル近くの噴水。
ベルとリリの待ち合わせ場所についた。
「あ! ベルさ……………ま……?」
リリの顔がひきつる。
「やぁ、リリルカ・アーデ。私のベルが世話になってるな」
とリヴェリアがベルの頭をもふもふしながら言った。
「今日はベルの成長を見たくてついてきた。邪魔はしないので安心してくれ」
「はい。わかりましたッ!」
リリが固くなりながら答える。
「こっちは知っているだろうが、剣姫だ。
………おいアイズ。相手が誰だろうと敵でないなら挨拶しろ。それが礼儀だと教えただろう」
「……この子敵」
「ベルの味方なんだから味方だ。このバカ者」
するとアイズがベルを抱き寄せた。
「アイズ・ヴァレンシュタイン。よろしく」
アイズに抱き寄せられ、顔を真っ赤にするベル。
「リリルカ・アーデです。どうぞお見知りおきを」
その時アイズとリリの間で火花が散った。
リヴェリアはソレを面白そうに見ていた。
ダンジョン10階層
リヴェリアとアイズは本当に何もしなかった。
いや、する必要が無かった。
ベルがモンスターを灰にし、リリが魔石とドロップアイテムを回収する。
「うむ。なかなか成長したよ
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