第四十九話 合格してからその七
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「それでもそのままいさんでいくとね」
「どうなりますか?」
「いいようぼくになるわね」
ここまでいさんでいると、と思って言いました。
「本当にね」
「そうですか、じゃあいさんでいきますね」
「そうしてね」
「それがいい運動にもなってますし」
「回廊拭かせてもらうのもね」
もうこれだけで、です。
「運動だからね」
「はい、いい運動ですよね」
「だからなのね」
「運動になっていてです」
「そんなにすらってしてるのね」
女の子ならどれだけスタイルいいでしょうか、背も高いですし。
「成程ね」
「スポーツはまあしてないですね」
阿波野君自身このことを認めました。
「これといって」
「それでもあちこち歩いて」
「はい、おぢばの中を」
「回廊ひのきしんもさせてもらって」
「そうしてるせいかこの通りです」
「痩せてるのね」
何か羨ましい位です、すらっとしたそのスタイルが。
「食べてるわよね」
「はい、かなり」
「それでそのスタイルはね」
見れば見る程羨ましいと思いました、私は太っていないとは自分で思いますけれど何しろ小柄なので。
「いいわね、特に背が」
「そこいきます?」
「高校三年間で一センチも伸びなかったのよ」
もっと言えば一ミリもです。
「だからね」
「一五〇センチでしたよね、先輩」
「そうよ、そこからね」
高校入学の時からでした。
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