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ドリトル先生と日本の鉄道
第九幕その十一
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「挨拶とか義理のものを貰うだけだったし」
「どうだか」
「手書きで直接渡す挨拶のお手紙?」
「お顔を真っ赤にさせて渡してきて」
「義理のプレゼントが手作りとか」
「ないよ、絶対に」
 皆はわかっているからこそ言うのでした。
「そんなことって」
「有り得ないから」
「先生が気付いていないだけで」
「実際は」
「いやいや、対人恐怖症の人もいてね」 
 お顔を真っ赤にして手紙を渡した人がそうだというのです。
「手作りは誠実な人だからだよ」
「いや、緊張してたり誠実でも」
「それでもね」
「その人達だってよ」
「先生のことがよ」
「だから僕がもてるってことはないから」
 先生はあくまでこう思い込んでいるのです、外見とスポーツが出来ないからこそこう考えているのです。
「何があってもね」
「だから見ている人は見ているのよ」
「先生のいいところを」
「人はお顔じゃない」
「そうだってね」
「そうだといいけれど皆最近よくそう言うね」
 先生はこのことはわかっています。
「僕が実はって」
「僕達がそう思っているからだよ」
「本当にね」
「だからこう言うのよ」
「周り見てみたら?」
「それで何時かはね」
「結婚もね」
「結婚ね。それはね」
 先生にとってはといいますと。
「僕には恋愛以上にね」
「縁がない?」
「一生僕達やトミーや王子と一緒?」
「そうして暮らしていくの」
「そうなるね、皆がいてくれたら」
 にこりとして言う先生でした。
「僕はこれ以上はないまでに幸せだからね」
「だから幸せには際限がないし」
「先生いつも言ってるじゃない」
「どうしてそこでいつも無欲になるのか」
「このことについては」
「そうは言ってもね」
 先生にしてみればです。
「自分がわかっているから」
「だからなの」
「そう言うの」
「今も」
「そうだよ、僕はもてないし恋愛も結婚もね」
 どれもというのです。
「無縁だよ」
「やれやれだよ」
「もっと自分に自信持ったら?」
「人間自信も持たないと駄目だよ」
「恋愛のことでもね」
「先生の場合は性格だね」
「それに自信を持ったらいいのに」
「地味な性格だからね」
 性格についてはこう言う先生でした。
「服装だってね」
「いつも奇麗にしてるのに」
「スーツでね」
「正装だから服装は誰にも文句言われないよ」
「サプールの人みたいに決まってるよ」
 コンゴにいるとてもお洒落で平和主義の人達みたいだというのです。
「というか先生も平和主義だしね」
「絶対に争わないし」
「サプールみたいだか」
「そこもポイント高いわよ」
「見ている人は見て」
「好きになっているから」
「そうだといいね、けれど僕は本当に女性には縁の
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