第九幕その九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「幾ら聞いてもわからないよ」
「周りがビスマルクみたいに大きかったとか」
チーチーはこう言いながらもそれはないと考えています。
「そうだったのかな」
「実際どうだったのかしら」
ダブダブも考えていますがこのことには答えが出ませんでした。
「ヒトラーは当時のドイツじゃ小さかったのかしら」
「実は平均身長位だったんだ」
先生がヒトラーの背のことで考える皆にお話しました。
「当時のドイツ人のね」
「じゃあやっぱり小柄じゃないじゃない」
「平均身長位なら」
「道理で写真とか映像で全然小さくない筈だよ」
「むしろ高い時もあるし」
「周りに軍人さんが多かったからね」
ヒトラーはというのです。
「軍人さんはどうしても体格が必要になるからね」
「背が高い人も多かったし」
「だからなのね」
「大柄な軍人さんの中にいたら」
「平均位じゃ低く見えるのね」
「そうだよ、ナポレオンも百六十四とか百六十七とか言われているけど」
今度はナポレオンの背のことをお話しました。
「当時のフランス人の平均身長は百六十位だったよ」
「じゃあむしろ高い方ね」
「ナポレオンも小さいって言われていたけれど」
「高いって言っていいわね」
「この人の周りも軍人さん達ばかりだったからね」
元々軍人であったこともあってです。
「近衛兵は百七十八以上あることが条件だったし」
「そんな人達に囲まれていたら」
「やっぱり小さく見えるわね」
「平均的なフランス人より高くても」
「百七十八以上の人にばかり囲まれていたら」
「飛行機のお話をしたけれどレッドバロンはね」
先生は第一次大戦のエースパイロットのお話もしました。
「フォン=リヒトホーフェン大尉はね」
「赤い機体の人ね」
「日本のアニメの赤い彗星の機体のモデルになった人だね」
「プラモ部にもその機体のプラモあったし」
「赤い複葉機もあったし」
まさにリヒトホーフェンが乗っていた機体のプラモもあったのです。
「それであの人もなの」
「背のことで何かあったの」
「やや小柄って言われていたけれど」
この人もというのです、ヒトラーやナポレオンの様に。
「百八十あったんだよね」
「先生と同じ位じゃない」
「何処が小さいんだろうね」
「つまりそれだけ周りが大きかったのね」
「軍人さん達が」
「日本では軍人さん、自衛官の人達も背丈は普通の日本人と変わらないね」
先生の見る限りそうなのです。
「筋肉質の人は多くても」
「鍛えられているからね」
「筋肉は当然あるね」
「そちらは」
「うん、けれどね」
それでもというのです。
「背は変わらないけれどね、日本では」
「欧州では違うね」
「普通の人より軍人さん達大きいわね」
「特に昔だとね」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ