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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part3/微熱と雪風を憎む者たち
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を聞き、納得した。サイトにはルイズ、キュルケにはシュウを護衛として付ける。推薦人という立場を利用すれば、ルイズやキュルケにビースト等の異形の存在を悟られにくいまま、さりげなく彼女らを守ることが可能だ。
さすがにここで引き受けなかったら人命一人を見捨てることになる。ウルトラマンとしての役目を受け入れアンリエッタたちのビースト討伐を手伝うと決めた以上それはできなかった。
「放課後、あなたがキュルケを守っている間、私たちは犯人を探す。恐らくなにらかの動きを見せるはず」
「はぁ…わかった。人命保護のためなら断れないな。…後でティファニアにも言わなければな」
「ありがとう。キュルケをお願い」
無表情だったタバサが、かすかな微笑を浮かべる。
「ツェルプストー。とりあえず俺がお前の推薦人に立候補する。この場はひとまずヴァリエールに譲ってくれ」
「あら、先輩の推薦は有りがたいですけど、あたしはサイトでなくてもヴァリエールに譲るものなんてありませんわ」
「私もツェルプストーに譲るものなんかないわ」
「あの、俺の意思は…?」
キュルケなら二つ返事で答えそうだと思ったが、どうもルイズが相手ではそうはいかないようだ。ルイズも自分が推薦人を譲るように言われてもその気がないとアピールを加える。サイトが何かを言ってるが、誰も聞いていない。
「別に推薦人じゃないからって平賀が手に入らないわけではない。本来決着をつけるべき日はミスコンの日。こんなところで決めるものじゃないんじゃないか?」
シュウからそう言われ、キュルケは少しの間だけ考えると、そうですわね、と納得を示した。
「…なら、ここはひとつルイズに花を持たせるとしましょう。感謝することね、ルイズ」
「ふ、ふん!感謝ですって?サイトは元々私を選ぼうとしていたんだから、感謝も何もないわ」
ルイズは寧ろなめられたと思ってか、キュルケに対して意固地な態度を貫いた。
「…悪い、助かった先輩」
「そう思うなら自力で何とかしてくれ。」
「お、俺には無理っすよ、あの二人を止めるなんて…」
「言っておくけど、今回のような他人の痴情の縺れで苦労するなんてごめんだぞ」
「痴情の縺れって…ぐぅ」
サイトも、ルイズたちに挟まれ、二人とも気性なところもあるだけに自力でこの二人を仲裁できなかった。それをうまくまとめてくれたシュウに感謝するも、その彼から辛辣ながらも尤もな最後の言動に文句を返すこともできなかった。


ともあれ、思わぬミスコン推薦人の相談と、隠れて行うことになる悪魔の連続失踪事件の犯人追跡の流れはまとまった。
シュウは、アンリエッタにティファニアについての話も、サイトたちが去った後で相談した。同級生の男子たちからミスコンへの参加をしつこく迫られ困っていた彼女のために、わざと彼氏のふりをして下校していたこ
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