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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part3/微熱と雪風を憎む者たち
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るリシュの肩を揺する。
「リシュ、朝だ。そろそろ起きろ」
「むうぅ…もうちょっとだけ」
リシュが起きるのを嫌がってきた。
「ダメだ。さっさと起きろ」
「…お兄ちゃんがキスをしたら起きる〜」
ここでサイトが聞いていたら、むほっ!とむせ返るような声を上げえ萌えることだろう。そしてルイズをはじめとした女性陣から吊るしあげられる。だが、あいにくシュウにそんな変態的趣味はない。真面目と言えるが、逆に言えば面白くない男とも言える。
「…わかった。なら今日はリシュの朝飯は抜きということか」
「それはだめ!!」
冷酷に言ったシュウに、リシュは即座に飛び起きた。朝飯に釣られるとは、よほど飯が食えなくなるのが嫌だったらしい。
「食い意地を選んだか。まあ起きてくれて何よりだ」
「むぅぅ…シュウ兄意地悪!育ち盛りのリシュからご飯抜きだなんて!リシュ、早くお兄ちゃんと同じくらいの大人になりたいのにぃ!」
「だったら甘ったれてないで起きろ。ティファニアの様子も見に行かないといけないんだからな」
「ぶー…」
(やれやれ…)
ご機嫌斜めのリシュを見て、少々面倒臭さを覚えるシュウ。子供はやはり苦手だ。夢の中でも妙にちょっかいを出されるわ泣かれそうになるわ……って、よく覚えてないのによく当てに入れる。
適当にあしらいつつ、シュウは隣の部屋にいるティファニアの部屋を訪れる。
訪れた時、ティファニアがちょうど起きたばかりで背伸びをしていた。
「お姉ちゃんおはよう!」
「ティファニア、今起きたのか?水でも飲むか?」
「…うん…」
近くの棚の上にある水瓶とガラスのコップを取り、シュウは水を注いだそれをテファに手渡した。

「すみません…ありがとうございます、『先輩』」

「は?」
「え?」
なぜかテファから先輩と呼ばれたシュウは目を丸くし、言った本人であるテファもまた、自分で言っておいて困惑を示した。
「先輩ってなんだ?」
「あ、あら…私…まだ寝ぼけてたのかしら?」
当惑と、若干の気恥ずかしさを覚えた彼女は、それを悟られないようにするつもりか、髪を指先で弄り、適当に話を振ってみる。
「ね…ねぇ、今度やるっていう舞踏会、どうなってるの?」
「あ、ああ…今、貴族連中が他の貴族たちに説得に回っている。他の奴らは乗り気じゃないみたいだからな。その間、俺は平賀たちとともに説得以外でできることを探りつつそれを実行中だ。
招待状の制作、料理人の確保…」
舞踏会を行う以上、参加者もそうだが、彼らにもてなす料理も充実している必要もある。粗末な料理では、もてなす相手が平民でも気分はよくないに違いない。
「やることがたくさんね。うまくいくかな?」
「やるからには成功できるように尽くすだけだ。何度も言うようだけどな」
どうせ今は敵地に踏み込むことが
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