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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒魔術-Dark Majic- Part2/狙われた者たち
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だけじゃなくて彼女に付き添っていた子供たちもいた。その子たちがいつも通りの生活を遅れているか様子を見に行くのも悪くない。
「だが、なぜ俺なんだ?別に魔よけ程度の偽造彼氏なら、他にも間に合いそうな奴はいたんじゃないか?」
「千樹先輩は年上の彼女さんがいらっしゃるって聞いています。尾白先輩や他の人だと、逆に私にミスコン参加を促してきそうな気がしたんで…。
それに…なんとなくですけど、黒崎先輩なら大丈夫って気がしたんです」
尾白は信用されていない。ハッキリと本人が耳にしていたらショックで倒れるかもしれないとシュウは心の中で確信したが、なぜそこまで自分を買うのだろうかと疑問が尽きない。
「会って間もない俺をそこまで信頼するとはね…特に大したことはした覚えないんだけどな」
「そう、ですね……で、でも先輩ってあんまりふざけたりとかしないというか、とにかくとても真面目な方だって先生方から評判でしたし、だから大丈夫だと思って…」
「まぁ確かに、俺は平賀たちや尾白と違って色事を大っぴらに好むタイプじゃないからな」
自分でも言えるくらい、シュウは思春期少年にありがちな助平な側面を全く育まなかった。そんなことを考えてる暇もなかった。ただひたすら…
「ひたすら、あいつらを…ビーストを殺して、人を守るために…」
「先輩?あの…どうかしたんですか?」
テファの声を聴いて、自分の思考の世界から戻ってくるシュウ。はっとして、自分の呟いた言動に違和感を覚えた。
自分がビーストの存在を知ったのは、ついこの間。ウルトラマンの力に目覚めたのも、ほぼ同じタイミングだ。なぜ、ずっと前から知っていたかのように、奴らと戦うために生きていたみたいな思考に耽っていたのだろうか…
シュウが何かを言いかけたところで、二人に向けて女性の声が聞こえてきた。
「殺す、とは…なんの話をしてるんだい?」
振り替えると、緑の髪の女性が二人の前にいた。
「マチルダ姉さん!」
姉さん、と彼女が女性の名を呼んだのを聞いて、シュウは二人の顔を見比べる。姉妹と言うにはあまり似ていない。慕っているからそう呼んでいる関係なのだろうか。
「テファ、今日はちと帰りが遅かったじゃないか…?それに…」
マチルダと呼ばれた女性は、テファの隣にシュウがいることに気がつき、その目を険しくさせてシュウに詰め寄った。
「あんた誰だい!?まさかあんた…うちのテファにちょっかい出してるんじゃないだろうね!」
「い、行きなり何を言うんだ!」
「ね、姉さん誤解よ!そういうんじゃないから落ち着いて!」
シュウは悟った。ここマチルダという女性、所謂シスコン気質のようだ、と。



少しごたごたしたが、テファが事情を説明することで落ち着きを取り戻したマチルダは、シュウへの疑いを晴らした。そのお詫びのつもりか、あの後す
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