決着の裏で
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なら何とか入るが」
「では、そのように」
大淀がニライカナイ艦隊に返信する為に通信室に向かう。さてと、後は……
「あ〜、『ビッグボス』より『ビターメロン』。『ビッグボス』より『ビターメロン』応答されたし」
『こちらビターメロンでち。何か用でちか?』
「おま、だからその口癖は止めろって……。折角暗号使ってんのに口調で誰だかバレるだろが」
『今更バレたってどって事ないでち。ブルネイの王家にも繋がりある人に手出すバカはあんまりいないでち』
全然いないって訳じゃない所が問題なんだよなぁ……なんてぼやきはともかく。
「ニライカナイの連中はウチに向かってるのか?」
『でち。でも誰かを待ってるみたいで、ゆっくり進んでるでち』
「ふ〜ん……まぁ恐らくはあの性悪狐がまた何か画策してんだろ。それより、『例の物』は回収したか?」
『勿論でち。2週間の休暇と特別ボーナス、しっかりゲットしてきたでちよ』
「おま……そこはリバースド・ナインの死骸って言えよ」
『死骸って言うよりもボーナスの方が嬉しいでち』
そりゃそうかもしれんが、死体がボーナスに見えるのはどうかと思う。
『それと、もう1隻も回収したでち』
「もう1隻?どういう事だ」
『リバースド・ナインが沈んだ少し後で、同じ地点から沈んできたでち。なんか此方の方をニライカナイの連中は狙ってたみたいでち』
「成る程……奴の不死身のカラクリはそれか」
リバースド・ナイン不死身の秘密。何かしらのカラクリがあるとは睨んでいたが、まさかの操り人形だったとはな。そりゃ替えも利く訳だぜクソッタレが。
「よくやった、特別ボーナスも付けてやる」
『本当でちか!?なら、本土で温泉旅行がいいでち!』
「おう任せろ。旅館も高級な所を抑えてやる」
『了解でち!よっしゃ野郎共引き揚げるでちよ!』
『だからぁ、イク達は野郎じゃないのね〜』
『そうだよ〜、それに見つからないように行かないとダメだよぉ』
『だったら急いでコッソリ進むでち!』
『だからどっちなのよそれは!』
無線の向こう側からぎゃあぎゃあと言い争う声が聞こえる。やれやれ、見た目通りにガキかあいつらは……。
「折角の希少なサンプルだ、回収しないなんて勿体ねぇ」
こりゃあ淫乱ピンクが狂喜乱舞するな。まぁ、俺も利用させてもらうさ、存分にな……ククククク、今から楽しみだぜ。
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