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人理を守れ、エミヤさん!
安定のスルー力だね士郎くん! & 割と外道だね士郎くん!(二話合併版)
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ないだろうな」

 気分を切り替える。一緒だったマシュが心配だったが、まあそこはそれ、上手く切り抜けて貰うことを願うしかない。
 さもなければ特異点化の原因を取り除くまでロマニが留置所から出られない。まあ、それはそれで貴重な体験になるだろうが。

 ともあれ、今回カルデアはネロの方の支援を重点的におこなうことになっていた。
 それなのにいきなり通信があった。何かあったのではないかと思ってしまう。

『ネロ・クラウディウスは現在「特異点アンノウン」の調査を続けている。経過は順調とは云い難いが、特に何事もない。今のところは、だが。それよりもその特異点に関してアサシン――百貌のハサン・サッバーハから重要な情報が入った。貴様は参考にしかせんだろうが、一応は伝えておくべきだと判断した。故に――』
『退けアグラヴェイン』
『お、王!? また御乱心なさいましたか――!?』

 蹴り飛ばされて画面から消えたアグラヴェインに、俺は哀愁を感じつつ。代わりに映り込んできたのはアルトリア・オルタだ。
 俺は言った。

「作り置きしてたバーガーの山をもう平らげたのか? しまったな、控えにアーチャーを置いておくべきだった。まったく、もう少し堪え性と言うものをだな」
『何を言っているのです。そんなもの、昨日の内に片付けました。私を満足させたければ、せめてあの三倍は用意してください』

 傍若無人なオルタリアだが、俺がマスターだからか一定の敬意を払った応対をしてくれる。対比してそれ以外へは辛辣に感じるのは仕様だろう。
 俺は思う。やはりアルトリア二人を養うには物資が足りない。聖杯で食料を願うか、と真剣に検討する必要がある。

『それよりも昨夜の戦闘データについてですが聞きたいことがあります』
「ん? アルトリアが鞘を持っていたことか」
『違います。可能なら鞘を回収して貰いたいのですが……無理は言いません。それよりもその時間軸の私に関して言ったことを追及しますが。私を「倒して押し倒す」といった発言の意図はどういったものです』
「……」

 昨夜うっかり溢した言葉に、俺は暫し沈黙した。

「……おかしいな。そんな発言、俺のログにはないが」
『惚けますか。いいでしょう、帰ったら覚悟するように』
「断食案件でござるな」
『!? ひ、卑劣……! 血も涙もない! 外道ですよシロウ!』
「何を言ってるか分からないからね、仕方ないね」

 ぶっちゃけ物資的な意味でも暫くサーヴァント勢は断食しなければマズイのだが。
 それは兎も角。ダ・ヴィンチから秘匿通信が入った。――何? 背後に剣を振れ?

 ……。

「ジャ――ッ!」

 振り向き様、瞬時に干将を振るう。すると、予期せぬ手応えが返ってきた。
 ぐぁッ!? そんな悲鳴。肉
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