第80話
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呆けた声を出し、アンゼリカは感心した様子で見守っていた。
「ま、そこに来るわな。4つの団の目的はそれぞれ違うが、大まかに二つの陣営にわかれていてな。片方の陣営は、赤い星座と、紫の猟兵―――もう片方の陣営は、俺達と”政府に雇われた”ニーズヘッグがいる。」
「せ、政府があの黒い猟兵を…………!?」
「…………そう、だったんですか。」
「協力関係も予想通りか…………」
「…………あれ?でも確か猟兵の雇用を禁止する”西ゼムリア同盟”に調印しているエレボニア帝国も猟兵を雇ってはいけないんじゃあ…………?」
「…………恐らく”ハーメル”の件同様、各国家には内密にするために少なくても政府側は証拠を残さず裏で雇っているんだろうな。」
ニーズヘッグがエレボニア帝国政府が雇っている事にユウナとクレア少佐が驚いている中、アンゼリカは真剣な表情で呟き、ゲルドの疑問にクルトは複雑そうな表情で答えた。
「…………同じ陣営だが、貴方がたは政府に雇われているわけではないんですね?」
「ああ、その通りだ。」
「ま、利害の一致でニーズヘッグをバックアップしとるだけやね。」
「俺達が”何処”に雇われているかはもうバレちまってるみたいだし…………赤い星座が”結社”の側についてるのは今更言うまでもねぇだろう。問題は”紫の猟兵”だが――――とっくに気づいてんだろ?サラ・バレスタイン。北方戦役で破れ、それでも”誇り”を捨てきれなかった死兵たち…………”北の猟兵”の脱退組だっていうのを。」
「ッ…………!!」
サラを見つめて指摘したルトガーの指摘にリィン達がそれぞれ驚いている中サラは唇をかみしめた。
「”北の猟兵”…………!」
「そ、それってたしか…………」
「旧ノーザンブリア自治州を本拠とした大規模猟兵団の名前ですね。」
「そして2年前のメンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争―――”七日戦役”の勃発の原因となったリィン教官達の故郷を襲撃した猟兵達ね…………」
クルトは声を上げ、不安そうな表情をしているユウナに続くようにアルティナは答え、ゲルドは静かな表情でリィンを見つめて呟いた。
「…………やっぱり、そういうことだったのね。」
「サラさん…………」
「やはりサラさんは薄々気づかれていたのですか…………」
「……………………」
厳しい表情で呟いたサラの様子をクレア少佐とセレーネはそれぞれ辛そうな表情で見つめ、リィンは目を伏せて考え込み
「フフ…………」
その様子を見たルトガーが静かな笑みを浮かべているとゼノとレオニダスが立ち上がった。
「おい、待てやコラ!」
「せっかく3人勝ったのに報酬が名前と陣営だけというのはケチすぎやし
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