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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第80話
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や。姐さんの切り札にはしばらく黙っといてもらおか?」

「チッ、やるわね…………!」

「”ブレイズ”で強化して攻撃―――マスターに6点のダメージだ。」

(………当たりが強いですね。)

「サラさん、クレア少佐…………!」

「慣れているとはいえ、あの二人を押すほどとはね…………」

「ええ………それにルトガーさんも…………」
サラとクレア少佐の劣勢の様子にリィンは不安そうな表情で声を上げ、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟き、セレーネは心配そうな表情でリィンを見つめた。
「ハハ、さっきから余所見ばかりだな。一気に畳みかけちまうぞ?”キュリア・ベル”のスキル発動。全体にダメージだ。」

「くっ…………!(ここで負けるわけには…………!)」
そして自身も押され気味である事にリィンが唇を噛みしめたその時
「――――クハハ!揃いも揃って情けねぇなぁ?」

「え………」

「この声は…………!」
聞き覚えのある男子の声が聞こえ、声を聞いて驚いたリィン達が視線を向けると新Z組の面々がリィン達に近づいてきた。


「アッシュさん、ミュゼさん!?ユウナさん達までどうして…………」

「ふふっ、来ちゃいました♪」

「よ、ようやく見つけたと思ったら…………!」

「ほう、あの時の…………新顔も混じってやがるな。」

「黒兎も久しぶりだ。」

「ハハ、こないなところで何をしとるんや?」

「…………こちらのセリフかと。」

「あのカードゲームは…………何やらややこしい状況だな。」

「うん…………みんな、押されているわ。」
リィン達の状況を確認したアルティナはゼノの問いかけにジト目で答え、リィン達が劣勢である事に気づいているクルトとゲルドは真剣な表情で呟いた。
「ハッ、話は後だろ。…………ハン、なるほどな。代われやバレスタイン。オレがひっくり返してやるよ。」

「へ。」

「なんやと…………?」
アッシュの意外な提案にサラと対戦相手のゼノもそれぞれ呆け
「ふふ、このゲームなら私もある程度覚えがあります。少佐ほどの計算は無理ですが、どうかお任せ頂けませんか?」

「あ…………」

「ふむ…………」
更にミュゼの提案にもクレア少佐は呆け、レオニダスは興味ありげな表情でミュゼに視線を向けた。
「ちょ、大丈夫なの!?」
一方ユウナは不安そうな表情で交代を申し出たアッシュとミュゼに訊ねた。

「ふう………付け焼刃じゃここまでか。」

「ええ、少なくとも私達よりも心得はある様子。構いませんか?」
サラと共に交代する事を決めたクレア少佐はレオニダス達に確認した。
「…………こちらは問題はない。」

「ハハ、ど
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