第80話
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…………何故、俺にそれを聞こうと思ったのだ?」
頭痛を抑えるかのように疲れた表情で片手で頭を抱えたリウイはゲルドに訊ね
「教官達がヴァイスハイト皇帝みたいに”娼館”や”高級クラブ”に飽きる程通っているお義父さんなら、知っているんじゃないかって。あ、後お義父さんの側妃の中にはその”娼館”や”高級クラブ”でお義父さんに見初められた女性がいるかもしれないから、お義父さんに聞いた方がいいって。」
「プッ――――アハハハハハハッ!まあ、リウイもヴァイスみたいにそういった所には何度も通っていたから、リウイなら”高級クラブ”も知っていて当然でしょうね♪」
「俺をあの好色皇と一緒にするな…………それよりも、お前達はこの世界の事がほとんど知らない俺の養女に一体何を吹き込んだ?」
ゲルドの答えにカーリアンは噴きだした後腹を抱えて笑い、カーリアンの指摘に対して呆れた表情で答えたリウイは顔に青筋を立ててリィン達を睨んで問いかけた。
「ちょっ、俺はそんな失礼な事は一言も言っていませんよ!?ゲルドに陛下の事をそんな風に吹き込んだのは生徒達―――アッシュとアルティナです!」
「さぁて、そんな事を言った覚えはねぇな〜。なんせ俺は”ラクウェルの悪童”なんで、頭の出来も悪いからな〜。」
「私もリウイ陛下達に対してそのような無礼な言葉を口にした記憶はありません。リィン教官の記憶違いかと。」
リウイに睨まられたリィンは慌てた様子で言い訳をし、リィンの言い訳を聞いたアッシュとアルティナはそれぞれリウイ達を前にしてもいつものペースで責任逃れをしようとし、それを見たリィン達とリウイ達はそれぞれ冷や汗をかいて脱力した。
「フフ、そういえば正妃である私もあなたがそういった施設に通っている事は知ってはいましたが、具体的な内容はあまり知りませんでしたわね。ちょうどいい機会ですし、この後教えてくださいね?――――特に、私に隠れて側妃や愛人を作っていたかどうかについて。」
「…………待て、イリーナ。誤解だ。確かに昔はそういった所にも通ってはいたが、今は通っていないし、そもそも俺の場合はヴァイスと違って情報収集の意味もあって―――」
するとイリーナは威圧を纏った微笑みを浮かべてリウイに問いかけ、問いかけられたリウイは冷や汗をかいて答え始めたが
「フフ…………まずは通い始めたのはいつ頃なのかを教えてもらいますからね?」
イリーナは聞く耳を持たずに、リウイと腕を組んでその場から去り
「あらら、最近は収まっていたのに久しぶりに出ちゃったわね、イリーナ様の嫉妬心が♪―――それじゃあね♪縁があったら、また会えるかもね♪」
「――――それでは我々はこれで失礼します。」
カーリアンはその様子を呑気に笑いながら見守った後リィン達にウインクをし
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