第80話
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た。
「…………陛下。その打診されているという要請の内容をここで教えて頂く事はできないでしょうか?」
「悪いがそれはできん。事件が起こるまでは他言無用という約定を帝国政府と予め取り決めている。――――が、今回の要請に関わると推測される結社の残党共のメンバーくらいならば教えても構わん。」
「やっぱり、結社もこの地でもサザ―ラントやクロスベルの時のような”実験”をするつもりなのね…………ちなみに、今回の”実験”を担当していると思われる結社のメンバーは誰なんですか?」
リィンの質問に対して答えたリウイの答えを聞いて真剣な表情で呟いたサラはリウイに訊ねた。
「――――リアンヌが出陣ざるを得ない者達といえば、お前達ならばわかるだろう。」
「リアンヌさんが出陣ざるを得ない結社のメンバー…………?」
「ま、まさか…………」
「間違いなく”鉄機隊”かと。」
リウイの答えを聞いたゲルドが首を傾げている中心当たりがあるセレーネは不安そうな表情をし、アルティナは静かな表情で答えた。
「サザ―ラントの時の…………!」
「そ、そういえば次に結社の実験に関われば、分校長自らが教官の”要請”の補佐の一人として同行して引導を渡すみたいな事をプリネ皇女殿下が伝えていたわよね…………?」
「…………貴重な情報を教えて頂き、ありがとうございます。」
かつての出来事を思い出したクルトは声を上げ、ユウナは不安そうな表情で呟き、目を伏せてデュバリィ達の事を思い返したリィンは目を見開いてリウイを見つめて軽く頭を下げて感謝の言葉を述べた。
「お前達には世間知らずの養娘の世話をしてもらっているからな。その礼代わりだ。」
「フフ、学院生活はどうかしら、ゲルド?」
「勉強は難しいけど、友達になったユウナ達や教官達が教えてくれるから何とか付いていけているし、”部活”もとても楽しいわ。…………あ、”部活”で思い出したのだけど、お義父さんに聞きたいことがあるのだけど…………」
リウイの後に問いかけたイリーナの質問に嬉しそうな様子で答えたゲルドはある事を思い出してリウイに訊ねた。
「俺に聞きたい事だと?一体どんな内容だ?」
「えっと………”高級クラブ”って、どんな”部活”なの?」
「ブッ!?」
「ゲ、ゲルドさん…………」
「クク、まさか覚えていて本当に聞くとはな。」
「クスクス、さすがはゲルドさんですわね♪」
ゲルドのリウイへの質問にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中リィンは噴きだし、セレーネは疲れた表情で肩を落とし、アッシュは口元に笑みを浮かべ、ミュゼは微笑んでいた。
「
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