暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica31無限書庫の冒険〜Question〜
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オ達の担当するポイントへ向かおうにも、煙は巨人の上半身という形に実体化して、『魔神オーディンを討つべし!』って携えてる剣を横薙ぎに振るってきた。巨体の割にはかなり動きが早い。だけどシグナムお姉ちゃんの斬撃に比べればなんてことない。

「戦うにしても逃げるにしても・・・! エマナティオ、エンゲージ!」

≪応! 防護甲冑、着装!≫

待機形態がクロス・フローリー型ペンダントの“エマナティオ”を手に取って起動させる。ウィングカラーシャツ、ラペルドベスト、スラックス、フード付ロングコート(袖に腕を通さずに羽織るだけ)、そして首にクラバットを巻き、腰にマガジンホルダーの付いたベルトを2つ巻いたスタイルの防護服に変身。

「エマナティオ! ドッペルトフォルム!』

双銃形態(ドッペルトフォルム)で起動≫

両手に拳銃型デバイスを携える。“エマナティオ”は、お父さんとすずかさんの合作インテリジェンスデバイスだ。デバイスを造ってもらえることになった時、どんな物がいいかってお母さんに聞かれた僕は、アリシアさんやティアさんが使うような拳銃型がいいって話した。

――銃か〜。アレは一度ハマると、とことんカスタムにのめり込めるからな。そうだ、少し待っていてくれ――

そしたらお父さんが、地球産のモデルガンやアタッチメントをわざわざ取り寄せてくれて、僕が好きなようにカスタムしたモデルを、そのままデバイスの外見にしてくれるってことになった。その結果、基礎のシグザウエルP226に、ユニット内部にレーザーサイトを組み込んである10インチの大型ロングバレルユニットを装着。グリップも改造して、15発+1発のP226の装弾数を、P320のように17発+1発にしてみた。ロングマガジンって選択肢もあったけど、グリップからはみ出るのはちょっと嫌だった。

「コード・レヴォルヴァー!」

カートリッジをロードしない状態での魔力光線6連射(2挺で12発)を放つ。巨人は左手に持つ盾を構えて、魔力弾を全弾防御した。振り下ろされる剣をまた躱すけど、本棚がバッサリ両断された。

(あー! ごめんなさい、ユーノ司書長!)

いくらバックアップがあるといっても、貴重な本がズタズタにされるのは見ていられない。早期決着のためにも僕は「カートリッジロード!」って指示をして、“エマナティオ”が薬室内のカートリッジをロード。足元にベルカ魔法陣を展開して、ソレを足場として蹴る。そして巨人の真下を潜り抜けつつ、「コード・カノーネ!」双銃から砲撃2発を発射。巨人は大きくよろめいたけど、決定打にはなっていないみたい。

「この・・・!」

それから何度も振るわれる剣や盾の猛攻を掻い潜りながら攻撃を与えるけど、なかなか朽ちてくれない。とここで、「そうか、あの本を狙えばいいんだ
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