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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica31無限書庫の冒険〜Question〜
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王の魔力波を感知』って、イクス達の方からしわがれた声が聞こえてきた。

「え、なんです・・・!?」

「アカン、イクス! その本貸して!」

イクスの検索魔法に掛けられてた本をジークさんが引っ手繰って、「なんか来るよ、みんな気を付けて!」ってイクスとアインハルトさんから離れた。直後、ジークさんの持ってる本からブワっと毒々しい紫色の煙が溢れ出してきて、それが収束していくと、鎧を纏った「巨人の上半身・・・!?」のようなものに実体化した。右手には剣、左手には盾を構えてる。

『冥府の炎王を討つべし!』

「「イクス!」」「「イクスさん!」」

狙いは冥府の炎王(イクス)らしくて、振り上げた剣をイクス目掛けて振り下ろそうとした。振り下ろされる剣をイクスは「えーい!」って横っ飛びすることで回避。

「クリス!」

「ティオ!」

「スターセイバー!」

「「「セットアップ!!」」」

「武装・・・!」

わたし達は防護服へと変身して巨人の迎撃に入ろうとしたら、後ろから『聖王オリヴィエの魔力波を感知』って、さっきまでわたしが検索魔法を掛けてた本からそんな声が発せられた。ミウラさんが「この本も・・・!?」煙を吐き出す本を閉じた上で遠くに蹴り飛ばした。そしてその本から溢れ出てた煙もまた、剣と盾を携えた上半身だけの巨人になった。

『殺せ、王を殺せ。そして我らがペルセポリス王、スレイマン陛下にベルカ統一王の座を』

まさかこんな形で戦闘体勢になっちゃうなんて、トホホ。

†††Sideヴィヴィオ⇒フォルセティ†††

ヴィヴィオ達を始めとしたスカートを履いてる女の子と一緒に行動しないよう、僕は単独でエレミアの手記の探索をただいま実行中。ひとりはちょっと寂しいけど、お互いにスカートの中が見えないようにいちいち注意を払うのも非効率だから、ひとりで頑張るのだ。

「でも、本を取って来ては検索して戻すをひとりで・・・。これはこれは効率が悪い気が・・・」

そんな独り言が零れてしまう。しかも静か過ぎるから余計に響いて空しさが際立つ。あぁ、早く見つけてみんなと合流したいな〜、なんて考えていると・・・。

『魔神オーディンの魔力波を感知』

背後に配置して検索魔法を掛けてた本からそんな音声が発せられた。すぐさま検索魔法を中断して、その場から離れる。音声が発せられたと思しき本からは紫色の煙が溢れ出てきていた。

「これは緊急事態だよね。一次調査でも判らなかったトラップ・・・」

まさか特定の魔力反応で発動するなんて。これにはさすがのユーノ司書長でも気付けなかったんだな〜。というか、オーディンのクローンでも魔力パターンは一緒なんだ。

「まさか、ヴィヴィオ達の方にも出てるかも・・・!」

ヴィヴィ
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