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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『分岐の前に』
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あったんだな?」」
「…はい。」
何だ、弥彦の奴。今日は数倍歳上に感じる。というか、そういうのを口実に物凄い圧を感じる。生きてる年数は勝ってるはずなんだが。俺は頭までも幼いのだろうか。アホか。
「兎に角、俺達は認めんぞ。大事な弟が危険な目に遭う所にわざわざ食い込ませる奴があるか?」
「…あの、俺は弟ポジションだったか?」
仲間だったろ。しかも初めは警戒しまくってたろ?協力的だと思っていたのは俺だけか?いや、まぁ弟でもいいんだが。こんな兄と姉は絶対嫌だ。
「…話がまとまらんな。とりあえず保留という事で、いいな?」
兎に角、このままでは埒が明かないと思った俺は弥彦たちを見てそう問いかける。弥彦たちは終始不満そうな顔をしながらも、頷いた。
「俺達からしたらこれは決定事項なのだがな。」
「多数決でも圧勝よ。」
「多数決なんて取ったら一発で終わるわ…。」
ドヤ顔で多数決と言ってくる小南に冷や汗をかきながら、再び頭を悩ませるのだ。

さて、そんな内容を思い出しつつ木の葉に帰ったのはいいが、本格的にこれからの事を考えなければいけない。なんせあの日、中忍試験が近い。それはつまり、運命の時が近づいているという事だ。胸が苦しくなるが、それどころじゃない。
…どうしても俺が行かなくては行けないのだ。
そうでなければ、誰が行くのだろうか。マダラは俺が降ってこなければ今は無いとはいえ、いずれ必ず代わりを用意するだろう。"うちはマダラ"の代わりを、必ず。
そして代わりにされるのはうちはの連中。しかも才能がある奴。そうすればある程度絞られる。うちはシスイ、うちはイタチ、そしてうちはサスケ…その他にも何人か、決めているのかもしれない。
こいつらを巻き込むわけには行かないのだ。今まで散々巻き込み、愛情に漬け込み、それを利用してきたのだから。それに、アイツらに辛い思いなんてさせたくない。
「…どうしたものか。」
「何が?」
突然背後から聞こえた声にハッとすれば、そこには不思議そうな表情を向けたシスイが立っていた。おばさんの容態があまり良くないようで、もうしばらく預かることになっているのだ。
「兄さん、悩み事?」
「ん…まぁ、そんなとこ、か?」
あえて濁して言う。シスイはこの年でも頭がいい。何かボロを出すと直ぐに問いただされる。最近こいつを預かってからは、1人でゆっくりと考える時間が減った。1人だとこんな事ばかり考えるから、ある意味都合がいいのかもしれないが。
「…兄さん、僕に言えない事でも、他の人には言ってね?そしたら少しは悩み事も無くなるよ?」
「…おう、そうだな。」
いつもの様に笑うが、その裏には寂しそうな雰囲気を覗かせていた。それでも人を思いやれる、優しい、いい子だと思う。
思えばあのクーデターも、こいつがいたからサスケと、イタチが救
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