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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『家族とは』
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うん!約束ね!と力よく頷き、右手の小指をこちらに向けた。
「指切りげんまんでやくそくしましょ!」
「…あぁ。」
…イタチの気持ちはこんなのだったろうか、そりゃ弟が愛しい訳だ。右手の小指をシスイの小指に絡めれば、嬉しそうに指切りげんまんを歌い始める。
本当に分かったのだろうか不安だ。まぁ、後々しっかりとしてくれれば良いか…いや、甘やかすのは良くない。どっかのマダラやイタチの二の舞になりかねない。
ゆーびきった!と嬉しそうに歌い終わったシスイは右手を解き嬉しそうに笑う。
「僕、これからオビトさんのこと兄さんって呼んでもいいんでしょ?」
「あぁ、もちろん。」
「じゃあ兄さんって呼ぶー!」
アカデミーに入る直前の子だからなのか、まだあどけなさと幼さが垣間見得る。やはり瞬身のシスイと呼ばれるこいつも、人間の子だ。その本人の心もそれなりに開けたようだ、よかった。
「よし、それじゃあ今日はもう寝ようぜ。」
嬉しそうにはしゃいでいたこの子も初めての環境で疲れているだろから、そのはしゃぎたい気持ちを抑えるのも含め寝かせることにした。
「うん!おやすみなさい、兄さん!」

すやすやと規則正しい寝息を立てるシスイの頭をそっと撫で、自分のベッドへ潜る。
悪い言い方をするが、シスイの信頼を得られれば多少はあのうちはクーデターに介入出来るだろう。自分は裏手から、他のやつは真っ向から行けば、前回よりはマシになるだろう。
だが、まだまだ問題は多い。それに時代を変えていくのだから、このまま上手くいくとは思ってはいない。警戒や他のプランを考えておくべきだろう。
…そう言えば明日は任務の日だ。こんな風に考えるのもいいが、どうせいつも通り遅刻せぬように早い時間から出て行くのだから、そろそろ寝なければ。柱間細胞があると言えど、寝てなければ、不思議とばぁちゃんにバレてしまうし。
「…おやすみ、シスイ。」
もう既に寝ているシスイに優しく微笑み、布団をかける。明日、リンたちに弟が出来たと自慢するのが楽しみだ。しかも眉目秀麗に育つ、自慢の弟だと。
…なんだかんだ言って俺が一番嬉しいんじゃねーか?
まぁ、あまり度が過ぎないようにしとけば、多分大丈夫だろう。色々考えていたけど、ウトウトと睡魔に襲われ俺はそのまま眠りについた。
ずっとこんな日が続くようになんて、叶わない願いを願いながら。
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