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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『家族とは』
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としたチャクラを操れる。
流石は天才と呼ばれたやつだ。
「俺の部屋で敷布団をひいて一緒に寝る感じだけど、それでいいか?」
シスイは俺の部屋を見渡してコクリと頷いた。
俺は不安にさせないように笑顔でシスイの頭を撫でてやる。ちょっとだけ緊張気味だが、嬉しそうにして笑ってくれたので良しとしよう。
「オビトさん、あの。」
「シスイ、敬語なんて使わなくていいぜ?」
初めてあった時から思ったが硬っ苦し過ぎる。
呼び名でさえさん付けを使い、人の顔色を伺っている。よく出来た子ではあるが、これじゃあ寝泊まりするのにもさすがに窮屈だろう。それにおばさんが病弱ならばまた頼まれることもあるかもしれない。
せめてさん付けが無くなれば少しは良くなるだろう。
「…でも、オビトさんは年上だし。」
「分かったよ、じゃあ俺に敬語使うの禁止…母ちゃんみたいな感じで喋ってくれよ!」
「え?」
首を傾げているシスイに笑顔を返す。少し強制ではあるが致し方ない。
コイツと仲良くなる。横暴であるがそう決めた。決めてしまった。
「…俺をお前の兄貴にさせてくれないか?」
「兄貴、ですか?」
その手っ取り早い方法が兄弟である。
そうだ、と頷いて部屋の写真を見た。
家族、両親が居らず一人っ子の俺にとっては知らないモノで、それがあったと証明してくれるのはあの机の上に置いてある家族写真だけ。
大まかなことは知らずとも、その関係が一番親しいと知っている。突然変な事を言っていることは重々承知だが、それでも今度はコイツには幸せになってもらいたいんだ。
その為ならその時が来るまで、全力を尽くすから。
「…だめ、か?」
きっとシスイは困惑してるんじゃないのか。今日会ったばかりの得体の知れないうちはの端くれを、信頼するほどこの子は精神的に出来てしまっているのかもしれない。
やはり無理か、という意味で再び戻した視線に写ったシスイは俺の予想と反していた。
困っているどころか、むしろ目を輝かせていた。
「じゃあ、僕のお兄ちゃんになってくれるんですか!?」
「え、あぁ…まぁそうだな?」
たじろいでしまったが、なんとか返す。意外と食い付きが良くて驚いている。…そうか、コイツも一人っ子か。
兄や弟というのは確かに一人の家の子供として憧れがあった時期があったのも確かだ。そうか、シスイは兄弟が欲しかったのかもしれない。
そうかも知れないな。母親も病弱で、頼れるような身内が周りに居なかったのだろう。現に俺みたいな他人に息子を任せてしまっている訳だから。
「じゃあこれから俺はお前の兄さんだ!例え血が繋がって無くても、俺らは兄弟、そして家族だ。」
そして、と更に続ける。
「俺は何があってもお前の味方でいる。」
そうやって真っ直ぐシスイを見てやった。
シスイは目の輝きをより一層増し、
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