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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『家族とは』
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ドロリ、ドロリと何かが流れる。
またこれか、と慣れたように目の前の景色をボーッと眺める。どうせ動けやしないのだ。慌てふためいてもいい事は無い。
この女性は、俺の母親だと思われる人だ。顔がしっかりと見えていないくせに、うちはの特徴である赤い瞳はハッキリとわかってしまうのだから、可笑しなものだ。だがそれでも、なぜ髪の色は明るい赤茶色のような色をしているのか、そこは不思議でならない。
近くに転がっている人。よく見れば男性ということがわかった。恐らくこの人が俺の父だ。顔元が奥の方にあって顔は見えないが、何となくその面影を見た事がある。
最近は慣れてきたからなのか冷静に見ることが出来るようになってしまった。
ふと、視界がぐるりと天井に移る。何時もならここで目覚める筈なのに、目覚めない事に違和感を感じる。なんだ、これは。
「…、……。」
視界の隅に映る母親らしき女性が何かを呟いているも視界がぼやけていて何もわからない。読唇術を用いようにもこんなのじゃ分かったものじゃない。
だが母はそれでも語り続けている。そして何かを堪えたかと思いきや、突然血を吐いて視界の隅からその姿は消えていったのだ。
…何を伝えたかったのか、教えてもくれずに。

「お前、ガチの寝坊だったのね。」
「…バカカシ。」
朝からお前の顔見るなんて、最悪だ。そう思いながらもダルい体を無理やり起こし、背筋に伝わる冷や汗を知らんぷりする。
…今日はなんかあったけか、よく覚えてないが、カカシがいるということはなにか約束事をしたという事だ。
そう思っていることを読み取ったのか、カカシはため息をついてこちらをジド目で見る。
「今日俺と修行するってこと忘れてたデショ。」
「あ〜、そうだったっけか…わりぃ、先行っててくれよ。後で行くから。」
はぁ、仕方ない。と言ってカカシは俺の部屋(の窓)から出ていった。
…少しはあの夢が、進展したと言っていいだろう。何がきっかけで俺の記憶が進んでいるのか分からないが、兎に角進展した事を喜ぶべきだ。
とりあえずこれ以上遅れるとまたカカシがうるさいんだろうな、ったく。
考えるのはいつでも出来る。だがこの時間は、仲間と共にいることが出来る時間は有限なのだ。

「わりぃ、お待たせ。」
「…いつもより早くない?あと数十分はかかるかと思ってたんだけど。」
今日はそんなに見掛けなかったからな、と口にしながらカカシに歩み寄る。
あの日を境に俺とカカシの関係は良くなった。
今ではこんなふうに一緒に修行したり、息を合わせたりしてツーマンセル時に備えてたりしてる。
そしてリンとカカシの関係も良好、なはず。
最近会話していたりするのが増えたからまぁよしだろう。
中忍試験まではまだ遠いし、今のところは大丈夫…だよな。
「んじゃあ、早速やるか。」
「…
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