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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『ライバル爆誕』
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いるだのあっちにいるだの言っているけども、バレてねーかな。
「いたっ!」
俺が指を指すとミナト先生は反応してこちらを向いた。
「見つかったみたいだね。」
「えぇ、まぁ…これで終わりにしますよ、先生。」
カカシには囮役をやってもらう、というかカカシにしか出来ないからな。
俺が普通に手裏剣を投げてもきっと何かを勘づかれるだろう。
それだと今までの作戦に意味がなくなる。演じている状態の俺はそこまで隠せるような性格じゃないし、これからのためにも一応残しておきたい。
だがカカシはどうだ、今のアイツでもこの先のアイツよりも隠すのが上手いだろうし、煽るのも上手い。と言っても、煽りはミナト先生には関係ない。ただの囮要素だ。
カカシの誘導が始まる、終わりにするという言葉は本気のようだ。カカシが誘導をしているとも知らずにミナト先生はどんどん進んでいく。
…あとはリンの一押しだ。
「えいっ!!!」
「っ!?」
リンが上から出てきて先生を軽く押す。先生はまさかリンが上から来るとは思ってなかったようで、簡単に下に落ちていく。
だが流石は先生だ、すぐに体制を立て直そうとする。
「今だ!」
その一瞬が、命取りになる。
この'” 戦い ,,は俺たちの勝ちだ。

「…まさか本当にオビトの作戦で勝てるとは。」
「な?上手くいったろ。」
ドヤ、とキメ顔をしたが無視された。いつも俺が無視しているのとの代わりとして受け取っておこう。
「うん、今回は本当に驚いたよ、まさかオビトの作戦だったなんてね、チームワークもいい感じだし思ったより大丈夫そうだね。」
地面にペタリ、と座り込み頭を掻く先生。してやったり、とリンがそんな顔をしていたので頷いて俺も笑っておく。
俺らの問題はカカシと俺の関係だけだったからな。カカシが何かいっても、俺が1歩引いて、その意見を肯定していればいい。そうしていけば上手くいくだろう。
カカシも今回ばかりは協力的だったし、良い傾向なことには違いない。
これが俺のアカデミーの頃との最大の違いだ、カカシ。

カカシside

まさか本当にオビトの作戦が上手くいくなんて思わなかった。
オビトの考えた作戦は実に有りきたりであまりいい案とは思わなかった、けど。
あの人の裏を欠く、なんて黒みがかった笑顔を見せられた時にはこいつは本気なんだなと思ったし。
いまのオビトは結構頼りになりそうだと思った。情けないながらに。正直、アイツの作戦がここまで上手くいくことすら悔しい。
オビトは変わったんだ、ヘタしたらアカデミーに入学する前から少し印象が変わってたかもしれない。
それが、俺は悔しい。
俺は何か変わったか?いや、変わってない。誰よりも先に下忍になっただけだ、そのくせ特になにも変わっちゃいない。
追い抜かされた、急激に。
…もっ
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