裸の付き合い
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心ってなんですぅ』てな」
ここでエコナは勿体ぶって一呼吸置いた…
「そうしたら何て答えたの?」
急かしたのはアルル…
「ごっつあっさりと『うん。エッチ出来ればいいな』って笑いながら答えるねん!ウチも最初は処女を守るつもりやったんけど、あの笑顔に落ちてもうた!気付いたらリュカはんに抱き付き、キスしてたんや…」
エコナは自分の体を抱き締め、クネクネしながら語る。
「あの男ズルイねん!他の飢えきった男みたいに『ヤらせろ!』って、がっついて来ないクセに、自身の欲求はストレートに話すねん!しかも最高の笑顔付きで…」
………
幾ばくかの沈黙が流れる…
「リュカさん…格好いいわよね…シャンパニーの塔でも…」
アルルはシャンパニーの塔でのリュカを思い出す。
「怒ったリュカさんは怖かったですけど…優しいからこそ、あんなに怒ったんですよね…」
ハツキの言葉に皆頷く。
「奥さんて…どんな人なんやろ…?」
「リュカさんが言うには、すんごい美人だそうですよ。奥さん以上の美人に出会った事無いって言ってました…」
「ウチ等かてそう悪くないと思うで!」
「リュカさん…元の世界へ帰っちゃうのかな…?」
「「「………」」」
アルルの一言に黙りだす。
「させへん!ウチが色仕掛けで落として、この世界に居たいと思わせる!」
「私も協力します!」
エコナとハツキが手を組む!
「アルルはええんか?リュカはん帰っても!」
「………私は…そう言うのイヤ!」
「「そう言うのって?」」
キレイにハモるエコナとハツキ。
さすがにちょっと照れくさかった様で、顔を見合わせ苦笑い。
「色仕掛けよ!私もリュカさんには帰ってほしくないよ!でも、この世界を気に入って帰らないのなら歓迎だけど…女の為にって言うのはイヤ!それに元の世界には家族が待っているのよ…家族の事を思うと…」
「アルルの言い分も分かるけど、ウチは誘惑を諦めんよ。アルルに手伝えとは言わへんけど、邪魔だけはせんといてね!」
《でも…きっと無駄よ!リュカさんが色仕掛け程度で落ちるとは思えない…まぁ、誘いには乗るでしょうけども…》
奇妙な連帯感が生まれた、かしまし三人娘。(古っ!)
リュカは無事元の世界に戻れるのか!?
それより、戻った後が無事ですむのか!?私はそれが心配だ!
「ハツキ達遅いね…」
「じゃぁウルフ!『遅くて心配になっちゃった?』とか言って見てくれば」
ケラケラ笑いながら覗きを促すリュカ。
「殺さるよ!」
「平気だよ。裸の一つくらい見られても」
「リュカさんにはね!」
「みんなの事が心配だったって言えば大丈夫だよ!何だったら、足が滑ったとか言って押し倒しちゃえば?不可抗力なんですぅ〜って」
男共は男共で、しょうもない話を続けている
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