ターン3 蕾の中のHERO
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い目で見る大人が2人。老人の言葉に首を縦に振った糸巻が、だがね、と続けて小さく呟いた。
「まだやっぱり、詰めが甘い。おいおい鍛えていけばいいだろうが、今はそろそろ本気で締めさせてもらうよ、八卦ちゃん」
「えっ?」
びっくりしたような表情の八卦を前に、口元を歪めて赤髪の夜叉が笑う。服の埃を軽く手で払い、おもむろにデッキに手をかける。
「もうメイン2での展開はないみたいだね?エンドフェイズに速攻魔法、逢華妖麗譚―不知火語を発動!相手フィールドにモンスターが存在するとき、手札からアンデット族1体を捨てることで別名の不知火1体を蘇生またはリクルートする。2体目の不知火の武部を捨て、逢魔の妖刀−不知火をリクルートする」
先ほどの妖刀とは似て非なる、存在するはずもないもう一振りの妖刀。より赤黒に近い炎を纏うその刀身が、カードショップの店内にふわりとひとりでに浮かび上がった。
逢魔の妖刀−不知火 守0
「そして、アタシのターン。まずはスタンバイフェイズに、除外されたΩとエアーマンが帰還する」
PSYフレームロード・Ω 攻2800
「メインフェイズ。墓地の妖刀−不知火の効果により、自身と刀神―不知火を除外することで再びシンクロモンスターを呼び出す。戦場切り裂く妖の太刀よ、冥府に惑いし亡者を祓え!逢魔シンクロ、戦神−不知火!」
妖刀の隣にもう1本の妖刀が浮かび上がり、先ほどと同じように刀身から柄へ、そしてその先へと炎が宿り徐々に人の形を成していく。そこから現れた長い銀髪を無造作に伸ばす和装の男は、二刀流の……その右手には妖刀を、その左手には揺らめく炎の形を模したかのようなオレンジ色の特殊な形状の剣を握る独特な構えをとった。
☆6+☆2=☆8
戦神−不知火 攻3000
「攻撃力3000……ですが、クノスぺにはもう1つだけ効果があります。自分以外のE・HEROが存在する限り、相手から攻撃対象に選ばれない効果……つまりクノスぺが3体並んだことで、いくら糸巻さんがモンスターを並べても攻撃することはできません!」
「わかってるよ、そんなこと。戦神は特殊召喚時に使える効果があるが、今は使わない。代わりにアタシが使うのは、これだ!刀神が除外された時、相手モンスター1体の攻撃力はこのターンの間500ダウンする。真ん中のクノスぺには、ちょっとばかし火傷してもらおうか」
E・HERO クノスぺ 攻700→200
「逢魔の妖刀の効果発動。このターンにアンデット族以外の展開を封じる代わり、自身をリリースすることで除外されたアンデット族2体を守備表示かつ効果無効で特殊召喚する!甦れ妖刀、そして陰者!」
妖刀−不知火 守0
不知火の陰者 守0
「
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