72部分:第六話 暴かれた時その十六
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第六話 暴かれた時その十六
平手打ちだった。それを気配に気付いて振り向いた如月の左頬に浴びせた。呆気に取られた彼女はその頬を自分の手で覆うしかできなかった。
そしてその呆然とした顔でだ。弥生を見て言った。
「えっ、弥生・・・・・・」
「全部聞いたわよ」
弥生は怒りに満ちた目で如月を見据えて告げた。目だけでなく顔にも身体にも怒りが満ちていた。
「全部ね」
「まさか。それじゃあ」
「絶交よ」
この言葉を面と向かっても告げたのだった。
「もうあんたなんか友達でも何でもないわ」
「そんな、どうして・・・・・・」
「自分の胸に聞いてみたらいいよ」
ここで葉月も来た。彼の後ろにはクラスメイト達が続く。誰もが怒りと蔑みに満ちた目で四人を見ていた。
「あれだけのことをやって被害者に口止めをさせていたんだね」
岩清水はその皆の中でぽつりと呟いた。
「そうだったんだね」
「最低だな」
「何て卑怯な奴等だ」
「そんなことして恥ずかしくないのかしら」
皆も岩清水の言葉に煽られて次々に言う。
「こんな奴等だったんだな」
「こんな連中がクラスメイトだったなんて」
「ずっといじめやってたんだ」
「あんなことを」
「そうだね。本当に酷い話だよ」
ここでまた皆に聞こえるようにして呟いた岩清水だった。
「どうなのかな、これって」
「私もう絶対に許さない」
弥生が言った。
「如月、本当に絶交だから」
「絶交って・・・・・・」
「もう友達でも何でもない。何があっても知らない」
「そんな、私達って・・・・・・」
如月は弥生のその言葉に愕然となった。彼女にとって弥生は幼い頃からいつも一緒にいてくれてそのうえで支えて励ましてくれる無二の存在だったのだ。だがその彼女にだ。絶交を突きつけられては当然だった。
「友達なんじゃ・・・・・・」
「それも終わりよ」
また言う弥生だった。
「あんなことをするなんて。最低よ」
「そんな・・・・・・」
「もう話し掛けたりしないでね」
葉月も嫌悪感に満ちた声で言ってきた。
「見損なったよ、四人共ね」
「それに何でなんだよ」
長月も愕然としている。その中で言うのだった。
「何で皆ここにいるんだよ」
「悪いことはばれるものだよ」
その長月に冷たく言う岩清水だった。
「だからだよ」
「まさか、それじゃあ」
「皆全部聞いてたの」
「そうよ、全部よ」
弥生は文月と霜月にも話した。
「だから四人共もう知らない」
「御前等もうクラスメイトじゃないから」
「絶対に話し掛けたりしないでね」
「いいわね」
皆にまた宣告される。そうしてだった。
弥生はだ。如月から顔を背けてそのうえでだ。神無に対して言うのだった。
「椎葉さん」
「う、う
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