暁 〜小説投稿サイト〜
転生したら妖狐だった件
どうやら私は転生したらしい。
[5/6]

[1] [9] 最後 最初
風の水槍《オールブレイクテンペストアクアランス》なのだ!」

これは"普通の魔物"であれば恐らく逃げる間もなく即死だと思う。
そう…"普通の魔物"であれば…の話だ。

私は地面から紅蓮に燃え盛る雷の砲弾を無数に放ち全ての槍を無力化する幻想を信じる!

(固有能力:幻想狂信の発動を確認しました。全てを無二還す炎雷の号砲(オールゼロフレアゾルガノン)を獲得しました。)

瞬間、地面から燃え盛る雷球が無数に飛んで行き、全ての槍を無力化し、破壊する。

そして、私は悔しそうにしているリリムの方を向いて言う。

「全部消えちゃったね。」
「うぅ…」

リリムは悔しさで泣きそうな声で言う。

「負けたのだ…」

そう言うと大声で泣き出してしまった。
しかし、ミリルが飴を食べさせるとすぐに泣くのをやめた。
そして、リリムが言う。

「お前の名前はさっき言ってしまったが、ストラなのだ!ストラ、それがお前の名前なのだ!」

そうリリムが言った瞬間、私の中に大量の魔力が溢れてくる。

「おぉ…なんか、さっきとは段違いに強くなった気がする…ありがとう!」
「ふっふーん♪この私が名付けたのだ!誇りに思うと良いのだ!」

そう言うとリリムの魔素量が減少し過ぎてリリムが倒れる。
私は助ける為に動こうとした瞬間、突然目の前が真っ白になり身体が変化する。



視界が元に戻る。
私はまさかと思って身体を撫でまわす。

もしかして…

(今、貴方は進化して九尾になりました。そして、個体名:ストラとなりました。さらに名持の魔物(ネームド)となったことにより、能力が上がりました。今の貴方ならば魔力が使えなくても多少戦えます。)

ミリルが驚いた様に目を見開いて言う。

「すげぇ…魔物が進化するところ初めて見たよ!あんた、やるじゃん!」
「そうかな…まあ、なんにせよ…強くなれたのは心強いわね。」

私がそう言うとミリルが突然真剣な眼差しで言う。

「さっきは俺も出るとあんたが勝てないとか言ってすまなかったな。俺が思っていたよりもずっと強いあんたにお願いがあるんだ。」

私は少し考えて言う。

「私に出来る事ならなんでも言ってよ。進化させてくれたお礼をしたいし…」
「お願いと言うのは他でもない、俺をあんたの部下にしてもらいたいんだ。俺はいつか父様を越える力をつけたいし、あんたが…いや、貴方が強く気高い人であると分かったから、俺も貴方と共に歩みたいんだ。」
「なんだそんなこt…えっ?今なんて?!」

私の聞き間違えでなければ、ミリルが私の部下になりたいって言ったと思うんだけど…

ミリルは真剣な眼差しで姿勢を正してもう一度言う。

「俺を貴方の部下にしてください!お
[1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ