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転生したら妖狐だった件
どうやら私は転生したらしい。
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「…んでさ!私もそう思ったんだよね!りさはどう思う?」

私は通学途中で出会った、同級生の恋(レン)の話にめんどくさいと思いながらも何かしら返答せねばと思考を巡らす。

「うん。りさもそう思うよ。」
「だよね!だから、私も勇気を出してみようかって思ったんだよね!」

そんな話をしながら横断歩道を渡ろうと足を踏み出した途端…

「危ない!」

そんな声が聞こえたと思った瞬間、尋常ではない衝撃と痛みが身体中を駆け巡る。
一瞬にして景色が横転する。
私は何が何だかわからなかったが、恋が泣き叫びながら駆け寄ってきた事によってすぐに理解した。
どうやら私は車に轢かれたようだ…
一瞬前の景色を思い出す。
大型のトラック、眠ってる様な顔の人…
私は居眠り運転のトラックに轢かれて大怪我をおった様だ…

(確認しました。睡眠耐性と固有能力(ユニークスキル):大罪の調べ(ギルティア)を獲得しました。)

「ねぇ…死なないでよ…私…私…」

そんな悲鳴にも似た声が聞こえる…

「あのね…一つだ…け…」

私は話すだけで痛む身体の力を振り絞って最後の願いを言う。

(確認しました。痛覚無効を獲得しました。さらに究極能力(アルテメットスキル):火事場の願い(リミットブレイク)を獲得しました。)

「私の…パソコン…中身…見ないで…壊し…て…」
「分かった…分かったから…死なないで…ねぇ…」
「あ…りが…と…ごめ…ん……ね…」

痛む身体に力が入らなくなり、だんだんと寒気だけが感覚を支配し始める。

寒い…

(確認しました。耐寒体制を獲得しました。)

息が出来なくて苦しい…

(確認しました。呼吸の不要な身体を作成しました。)

明日はテストだったな…覚えないといけないことがたくさんあったな。

(確認しました。究極能力:完全記憶(グレートメモリアル)を獲得しました。)

今日は学校が終わったらカレーを食べに行く予定だったんだけど、台無しだな…

(確認しました。カレーを食べに行く予定から能力を生成します。失敗しました。代行処置として固有能力:超直感眼(スピリットアイ)を獲得しました。)

その後はいつも描いてる妖狐の絵を完成させてネットに投稿する予定だったんだけどな…

(確認しました。呼吸の不要な身体から妖狐の身体を作成しました。続いて、ネットに投稿する事による電流操作を生成します。失敗しました。代行措置として固有能力:監視者(ミツメルモノ)を獲得しました。)

そう言えば、私、まだ処女だし、このまま生きてれば魔法使いにでもなれてたかもね…

(確認しました。能力(スキル):魔力操作(マリョクソウサ)を獲得しました。)

てか、うるさいな…

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