第四章
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父が再婚してからの宗太郎の日常はいつもこうした状況だった、あまりにも艶めかしい義母は誘惑してこないのでまだよかった、だが。
妹になったローザに始終誘惑される、それで毎日彼女に対するので必死だった。だがそんなある日のことだった。
妹からその話を言われてだ、宗太郎は思わず聞き返した。
「おい、水泳部にか」
「うん、私入部するの」
「おい、水泳部はな」
宗太郎はその部活についてすぐに言った。
「何といってもな」
「水着になるわよね」
「競泳水着にな」
「競泳水着って身体のライン完全に出るのよね」
「御前のそのスタイルがな」
年齢よりも遥かに淫靡なその肢体がというのだ。
「出るんだぞ」
「大丈夫よ、皆水着になるし」
「そんな問題じゃない」
宗太郎は妹にさらに言った。
「本当に大丈夫か」
「だから大丈夫だって。というかお兄ちゃん今からね」
「今から。何だ」
「私最近コスプレの衣装集めてるの」
「それがどうしたんだ」
「ブルマ、チャイナドレス、ボンテージ、浴衣、バニーガール、レオタード、ウエディングドレス、レースクイーン、セーラー服ってあるから」
これだけの服が揃っているからだというのだ。
「好きなファッション選んでね。ただ私キスもはじめてだし」
「はじめてなのは嘘だろ」
「嘘じゃないわよ。サキュバスだって寿命は人間と同じ位で」
「そうだったのか」
「私達の種族はそうなの」
そうしたサキュバスの種族だというのだ。
「だから恋愛もまだなの。お母さんだってあれで浮気しないし」
「サキュバスでもか」
「そうよ。だからはじめてだから優しくしてね」
「馬鹿言え、何度誘われてもしないからな」
「お兄ちゃんの意気地なし」
「そんな問題か、とにかく本当に水泳部に入るのか」
「そう、泳ぐの好きだしね」
ローザは兄に誘惑しつつも学園生活のことも笑って話した。
「楽しんでくるわね」
「どうしてもか」
「そのつもりよ」
こう言ってだ、ローザは実際に水泳部に入った。実は学園の中でローザはかなり評判になっていた。
成績優秀、スポーツはそこそこだが顔もスタイルも抜群にいい。おまけに愛嬌があり気さくで人懐っこい性格で皆から人気があった。だがそれだけにだ。
宗太郎としても不安になってだ、部活をはじめた妹に言った。
「陸上部朝練あるからな」
「水泳部も朝は陸上部と一緒に走るわよね」
「だからな、一緒に学校に行くぞ」
「そうするの」
「そうだ、西宮の家からな」
一家の家は西宮市にある、築三十年の家である。
「行くからな、帰りもな」
「水泳部放課後は室内プールだけれど」
「帰り待つからな、御前もな」
「私の方が先に終わったら」
「待っていろ、学校の正門でな。雨だったら一年生
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